サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル生活288日目(この味にやられて再び京都に)

年始早々に京都に行ったのに、また京都に出かけた。

目的の半分は銭湯、残りの半分は「アレ」の為、である。

「アレ」とは、中華のサカイの冷やし中華(冷麺)。

 

sabasabadays.hatenablog.jp

 

前回訪問の時のネタとして「中毒性のある味」と書いたが、まさにそうなのだ。依存性のある、再び求めて止まない味、かつ、他所では満たせないオリジナルな味。

少々遠いが、一年中食べられるのはありがたい。また、通し営業ではないけれど、中休みが16:00-17:00というのもありがたい。サイアク中休み中に来てしまったら、紫野温泉で一風呂浴びて時間潰しをすればいいのだから。

さて、今日は紫野温泉に行くのも目的だったのでなお好都合。

17時に再オープンしたばかりのお店に突撃入店。

冷麺は勿論、今日は焼飯もオーダー。

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何故この組み合わせなのかと言うと…

店主自らお勧めしているからなのだ。

 

www.google.com

ここの冷やし中華(冷麺)は、巷のモノとはちょいと違う。冷やし中華…と世間で呼ばれているモノともちょっと離れているし、じゃあ世間の冷麺とはどうか…というと、やっぱりちょっと違う。

サカイの冷麺はサカイの冷麺。

ただ、持ち帰りは自宅で同じ味が再現できそうにないので、買いたいと思いつつも躊躇して店を出る。

 

ニュウヨーク出張:紫野温泉(京都市北区)

この「紫野温泉」は、前回の京都遠征の際に気になっていた。

中華のサカイの目と鼻の先で、前を通ったのだ。

割と大きいサイズの銭湯で、街中銭湯が元気な京都の中でも、「ここはなんかありそう」な気配を漂わせている。

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でも、前回は「むらさき湯」さんを選んでしまった。

今回は満を侍して、「紫野温泉」さんに突撃、と相成った。

 

場所の説明は、「中華のサカイ」を基準にするならば、そのまま西に1、2ブロック行ったところ。サカイから看板が見えるから、迷うことは無いはず。

そんなに広くないフロントを抜けると、脱衣所もそんなに大きくはない。

更に言うと、お風呂場の作りもとても不思議だ。広いのかと思いきや、そうでもない。(一体、何にスペースを使っているのだろうか?あるいは、「広く見える」のは幻想か?)

カランの配置が「ト」のようになっていた記憶が。

そして、水風呂はサウナからちょっと離れたところにある。

そのサウナは、京都の中でもかなりいい方ではないだろうか。

ちなみに、派手にサウナ内に水をぶち撒いているマダムがいらっしゃって、そんなことしたらサウナ壊れるやろ!と呆れたら、更にビックリ。サウナの外の注意書きに、「サウナが暑い場合は壁に水をかけてください」と…他では見たことがない、「水撒き店公認」であった。

小さいけれど露天スペースがあるので、サウナの後はそこで休憩もできる。ぬるめの露天風呂は、休憩後の再ウォームアップにも最適だ。

水風呂がスモールサイズなことを除けば、お風呂もいろんなエンタメ機能風呂が揃っているし、晩も深夜まで絶賛営業中だから、行かない理由が無い、よね。

 

紫野温泉

京都市北区紫野上門前町16の1

営業時間 15:00−27:00

定休日 水曜日

サウナ 有り(追加料金無しで入れる)

水風呂 有り(お一人様サイズ)

シャンプー石鹸 備え付け無し

ニュウヨーク出張:大徳寺温泉(京都市北区)

最近の京都行きは、もっぱら「銭湯+サウナ」が目的だ。

神社仏閣巡りではなく、喫茶店が目当てでもない。

朝湯をやっている店から始め、地下鉄バス一日券をとことん使い倒して縦横無尽にお湯を求めて動き回る。

今回も、既に朝湯をキメているが、これで帰るわけにはいかない。

ただ、京都は名湯揃いなので、「どこに行くか」選択すること自体が悩ましい。

 

さて、この日は、なんとなく、ではあるが、北区に行きたい雰囲気。

中華のサカイを意識しつつ、その道を北上。

思い立ったところで曲がってみると、不思議なカフェが。

osumituki.com

中東カフェ…

この日は定休日であったが、語学教室が行われているようだった。

今度開いている日にぜひ訪問してみたいものだ。

 

さて、その中東カフェを過ぎたらすぐに看板が目に飛び込んできた。

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きっと、この看板(「→大徳寺温泉」は、はるか昔から掲げてあるのだろう。

路地をちょっと入ったところにあるので、煙突が目立たない時代、親切だ。

そういえば、商店街の中にある銭湯だと、商店街の照明の下にぶら下がる看板なんかが、「→●●湯」とか案内しているな。

 

そこから大徳寺温泉はすぐ。

もともとあった銭湯をマンションに改装したのか、1階部分が銭湯になっている。
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外観は綺麗だし、中も比較的新しいこともあって綺麗。掃除が行き届いているということももちろんあるが。

銭湯の基本機能はちゃんと凝縮されて整っている。

サウナは壁側、テレビは無くて歌謡曲(または演歌)がかかる昭和な空間。

京都の銭湯にありがちな「水風呂とサウナの動線の悪さ」は改築の際に解消したのだろう、水風呂の隣に水風呂がセッティングされているのもサウナーさんにとってはありがたいだろう。

お風呂も大きい浴槽が区切られ、深さいろいろ機能いろいろ、とスペースを最大限有効活用する造りになっているのがニクい。

古さや設備として「突出して」際立つものは無いけれど、逆に「平均的に全ての機能が良い」という意味で、ご近所さんが羨ましい銭湯だ。

 

大徳寺温泉

京都市北区紫竹西高縄町58 

営業時間 14:00−25:00

定休日 金曜日

アクセス 市バス「大徳寺前」から徒歩約10分

サウナ 有り(追加料金無し)

水風呂 有り(結構大きい!地下水と思われる。水が気持ちいい)

シャンプー石鹸 備え付け無し

 

サバイバル日記287日目(ケンシューカイに参加)

とある研修会に参加する。

朝から夕方まで拘束されるので若干げんなり、しかも主体的かつ意欲的に参加しているというよりは義務感からの参加…ただ、昨年12月に参加したアリバイ作りの為の件のイベント参加よりはまだ内容的に「聴いといた方がいいよなぁ」と思えるものだったので、その点は救われた。

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いろんな方が代わる代わる登壇。

 

今回は「内職」にふけることもなく、爆睡することもなく一日を終えたので、よしとしよう。

今年は阪神淡路大震災から25年なので、いろんな記念企画がいろんな分野であるだろう。

今回のケンシューカイも震災絡みの内容だったけれど、当時まだ大学生にもなっていなかった、そして被災現場に立ち会わなかった身としては、過去の記録と経験を見聞きすることが、学ぶ術だ。

あと数日で今年も1月17日がやってくる。最近、神戸、それも灘や長田によく行くけれど、いずれも大きな被害が出た地域。ただ、25年の時間の中で「いろんなこと」が起こっている。

歩いて、風呂の中で外でそれを感じて、明日をちょっとだけいい日にする、そんな小さな積み重ねをしていくしかない。

ニュウヨーク出張:幸福温泉(神戸市東灘区)

「ときわ湯」に行くために阪神御影まで南下した私。

東灘区には、阪神沿線の銭湯がもう一軒。「幸福温泉」さんである。

普段阪神電車には乗らないので、スタンプラリーの為ならば一気に回ってしまおう。

目指すは阪神電車「青木」駅。

コレ、「あおき」ではなく、「おおぎ」と読む。知らないと読めないぞ。

駅を降りると、なんだかピカピカ。イメージ的には「尼崎センタープール」のように高架化して馬鹿でかい感じ。どうやら青木駅はつい最近高架化したばかりのようだ。

その青木駅、南口を出て東側に向かって歩いていく。噂によると「線路から見える」とのことなので、線路沿いにあるのだろう。

3分かからず、「らしきもの」を発見。

どうやらマンションの1階部分が銭湯になっているようだ。

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 入口は分かりやすく、どっかの銭湯にもかかっていた暖簾が掛かっている。

 

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エントランスが妙に広い。温泉旅館のような空間だ。ロビーにマッサージ椅子が置いてあることも、更に温泉旅館的な雰囲気を醸しているのだろうか。

さて、フロントで入湯料を支払い、いざ内部へ。

中は至って普通の銭湯である。

 そういえば、面白いなあと思ったのは、部分的に腰掛が「タイルで作られた固定式」になっていることだ。尼崎にある泉温泉と同じ様式。こうすれば、イス争奪戦とは無縁だ。タイルのイスに長時間座り続けるのがしんどい人は必然的にマット持参。また、普通の腰掛イスを使えるゾーンもあるので、体格に合わせて使うカランの場所を決めるのだろう。

そういえば、関西のお風呂にしては珍しく、奥の壁にタイル絵が描かれていた。鶴がいたなぁ。大阪神戸のお風呂はあまり壁に絵を設ける習慣が無いようで、たまに絵がある銭湯に行くと「おっ」と思う。

奥にガラス張りのゾーンがあったので、スチームサウナと思いきや、露天スペースだった。薬湯になっているが、ここは露天風呂が割と熱め。内湯の浅風呂なんかの方がぬるくてゆったり入れる。

水風呂は出入口付近にどどーんと。でかい、4人くらい同時に入れそう。

ただし、あんまり冷たくはない。22度くらいだろうか。

そして、この日はサウナは入らなかったが、たまーにある「脱衣所にサウナ入口」のスタイル。十三の宝湯とかそうですな。

なので、水風呂に入るときには、サウナ→脱衣所→浴場に入って水風呂、のルートになる。

ここも、地元のお客さんで賑わっている。活気のある銭湯、いつまでも続いてほしい。

 

幸福温泉

神戸市東灘区青木5丁目15−10

営業時間 14:00-22:30

定休日 金曜日

アクセス 阪神電車「青木」駅より東側に徒歩約3分

サウナ 有り(別料金)

水風呂 有り

シャンプー石鹸 備え付け無し

ニュウヨーク出張:ときわ湯(神戸市東灘区)

今日の昼間は一日研修会に参加した。

もう25年前になってしまうが、阪神大震災をテーマにした講演もあった。

当時、私は阪神地区居住ではなかったので、この話題になると「真の当事者」にはなれない。しかし、今この地に20年近く住み続けると、街のあちこちに震災の影響を見て感じることがある。そもそも、駅前の姿が「がらっと変わってしまった」(注:地元に長い人談)のが、震災後の再開発故だ。

会場が東灘区だったので、そのまま東灘区にある銭湯に行くことにした。

直線距離でいえば東灘区は自宅から一番近いのだが、「東灘区にある銭湯」は実は我が家からは交通機関の関係でアクセスしづらい。現状3軒残っているうちの1軒はJR沿い、残りの2軒は阪神電車が最寄になる。

 

さて、震災といえば、今日行く「ときわ湯」のことを挙げないわけにはいかない。

ずっと噂には聞いていたのだが、↑の通り気軽にアクセスできず、「また今度」が続いていた。さすがに、震災メモリアルの時には行かねばならない。

阪神の「御影」駅、南側から少しだけ西に歩くと、住宅街に突入する。

その住宅街の中にあるのがこの「ときわ湯」さんだ。

 

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簡素な佇まい。

阪神大震災直後に、本来の浴場は被災して使えなくなってしまたが、駐車場だったところを利用して「仮設」で銭湯を再開、そのまま現在に至っているとのこと。

全体的に「小づくり」で、がんばって設けられたフロントで利用料金を支払い、中に入る。脱衣所も、他の銭湯よりは狭い。けれど、それが「震災直後からの営業」所以だと知れば、「そうかぁ」と納得がいくし、むしろ感慨深い。

ちなみに、こんなコンパクトな造りではあるものの、時間がよかったのか、洗い場はほぼ満員。カランがほぼ塞がっていて盛況だった。地元の方からの需要がガッツリあるのだろう。

中の浴場は、プレハブ造りで、大きめの浴槽が一つ。浴槽の中で、右側は浅め、左側はロの字に段が付いた深風呂になっている。

カランは浴槽の手前、左右についているが、数は少なめ。全部で7つほどだろうか。配管もむき出し、「急いで整えました」的な雰囲気が漂う。

ちょうど25年前、まさにこの地で震災が起こり、多くの人はガスや電気が止まり、生活の根幹が絶たれてしまった。

そんな中、なんとかすぐに銭湯を再開させた店主の使命感、そしてそのおかげで温かいお湯にありつけた地元の皆さんの気持ちの有り様を考えていると、お風呂の中で知らず知らずのうちに涙が出てきた。

震災ってなんだろう。

生活ってなんだろう。

衣、食、住足りるってどういうことだろう。

ここのお風呂に浸かることで、25年前の震災と、これからの生きるすべについて考えるきっかけにしてほしい。

そういう意味で、ここ「ときわ湯」は特別な存在だ。

 

ときわ湯

神戸市東灘区御影本町8丁目9−19

営業時間 16:00-23:00

定休日 土曜日

アクセス 阪神「御影」駅南口から西に徒歩約5分

サウナ 無し

水風呂 無し

シャンプー石鹸 備え付け無し

サバイバル日記286日目(不完全燃焼)

晩に湊山温泉に行って気持ちいい温泉を堪能し、そのまま三宮まで歩いてしまえ、という作戦に出た。

道は単純なので迷うことは無い。

道中、カロリー消費もしたせいか、考えることは同じだった。「何か甘いモノが食べたい」。

中山手通を三宮方面に進めば、神戸サウナ&スパの1階にはサーティワンがある。そこでスモールダブルを食べようと私は提案したのだが、それは相棒に却下された。「わざわざ三宮に来ているのだから、他でも食べられるサーティワンでなくてもいいだろう」と。まあ、そういう考えもある。相棒が代案で店を探してくれたので、そこに入った。

雰囲気は悪くない。地下にあるカフェ。メニューもたくさん有りそうだ。ちょうど空き席があり、我々以外は女子2人組、カップル1組、子連れのファミリー3人で、この人たちは帰りかけだった。

席に座って、隣のファミリーが動いた瞬間、ガシャーン、という音がした。何かの拍子にテーブルの上のグラスが落ちてしまったらしい。床にガラスの破片が飛び散っている。

店員さんが注文を取りに来たが、食べようと思っていたパフェは品切れになっていると言われ、仕方なくフレンチトーストと飲み物をオーダー。

…どうやらワンオペでやっているのだろうか。他のスタッフの気配は無い。片付けをする余裕は無いようだ。割れた破片はいつまでも床に散らばったままだ。

そうこうしているうちに、隣の席のカップルはこじれ話だか別れ話だかで女の方が泣き出した(らしい。私の側に二人並んで座っていたので私からは見えなかったが、相棒が観察していた)。カフェの片隅の空気が淀んでいく。

ワンオペで必死に作り上げられたフレンチトーストをいただき、少々ノイジーなジャズに紛れながら夜のティータイムを切り上げる。

店を出て、2人して漏れてきたのは「なんか、もやもやする。」

フレンチトーストは美味しかった。店自体の雰囲気は悪くなかった。

けど。

不完全燃焼感があるのはなんだろう。

結局、「甘い冷たい美味いモノ」の欲求を満たしたのは、自宅に買い溜めておいた「ブラックモンブラン」だった。

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