サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

ニュウヨーク出張:Vabali Spa(ドイツ・ベルリン)その2

その1.は、ここ、Vabali Spaの施設設備について簡単に紹介した。

 

sabasabadays.hatenablog.jp

 

後半の2.は、ドイツのサウナ特有?のイベント、「アウフグース」についての紹介。

最近、日本のサウナでもポピュラーになってきているのが、「ロウリュ」という技。

ロウリュはフィンランド語なのだが、サウナルーム内に設置されているストーンの上に水をかける。と、熱い水蒸気が発生するので室内がより一層熱くなり、蒸し蒸し効果が上昇する、という仕組み。

ドイツのサウナでは、そのサウナお抱えの熱波師さんが、スケジュールの時間になったら現れ、ロウリュ+特大うちわやタオルで風を送るサービスをやってくれるのが人気。それをアウフグースと呼んでいる。

ドイツの場合はただストーンに水をかけるだけでなく、アロマの芳香でサウナ室が満たされたり、ハーブソルトなんかでのピーリングタイムを提供してくれたりと、エンターテインメント的要素が強いのが特徴かもしれない。

Vabaliはサウナルームが11もあるけれど、全てのサウナルームでアウフグースをやるわけではない。アウフグースが行われるサウナルームは比較的大箱のみだ。1階は3ヶ所、2階が2ヶ所。

  館内のあちこちにアウフグースのスケジュールが書かれているので、それを見つつ、だいたい時間の5分前くらいからわらわらとサウナルームに人が集まってくる。

  時間厳守でアウフグースは始まるので、サウナルームの外に「ただいまアウフグース中」の看板がかかって扉が閉まっていたら、もう入ることはできない。別の回を待たねばならない。1回、外国人ツーリストなのか、ドイツ人だけどサウナ初体験なのか、そのルールを知らずにのほほんと入ろうとしたおっさんがいたが、場内から「Nein!」「Zu!(あっち行け!)」の怒号が。みんな、本気だ…。

さて、サウナルームの中はどんな感じかというと、大抵大箱の、4段組のフィンランドサウナを使用する。人気の回だとぎっちり埋まるので、50人以上の裸の老若男女が一堂に会している、初めて見るとちょっと異様な(笑)光景になる。部屋の中は薄暗くて静か。もちろんテレビは無い。

空いている場合は寝っ転がっていても構わないが、大抵アウフグースは人気なので、腰掛けて座る。なお、ドイツのサウナは必ず自前のバスタオルをサウナルームに持ち込み、自分の下に敷くのがお約束。

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あと、サウナの中はなぜか全裸が原則。金髪の若いにーちゃんねーちゃんと一緒なのか!と興奮するなかれ。老若男女が一緒なのだ、金髪のじーちゃんばーちゃんもいる。興奮もへったくれもない。2分も経てば何も思わなくなる。

 

 時間になるとアウフグース師(日本で言うところの熱波師か)がやってくる。女性も男性もいるけれど、私が経験した感じでは男性の方が多かった。大抵自己紹介をして、その後、この回でどういうアウフグースをするのか、例えばハーブの種類とその効能とかについて講釈してくれる。一通り喋り終わった後、お約束でHaben Sie noch fragen?(なんか質問ある?)と訊いてくれるけれど、そこで質問している人は流石に見たことがない。

さて、その紹介タイムが終わるといよいよアウフグースが始まる。アウフグースは3ラウンドで、時間にして10分から12分。

アロマが含まれたりしている氷玉をストーンの上に置いて溶かしていき、更に木桶の中にある水をかけて水蒸気を発生させる。それから順に団扇やタオルで扇いで風をサウナーに送っていく。

大抵、3ラウンド目が一番強烈になっていて、3ラウンド目はほうぼうで「わひゃあ」「うはぁ」みたいな声が起こることも多い。

3ラウンドが終了するとアウフグース師からDanke shöneとのご挨拶があるので、それをもってアウフグースタイムは終了になる。大抵はアウフグース師について行くようにわらわらとサウナルームを出て、いそいそとシャワーを浴びる。そしてクールダウンしつつ、次のアウフグースタイムを待つ、という算段だ。

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アウフグースタイムを満喫したら、そこかしこにあるベンチでリラックスタイム!

 

  今回体験してなかなか面白かったのは、ミントのアロマのアウフグース。強烈なミントのアロマが熱風とともに肌に纏わりつき、「熱いのにスースーする」「喉通りまくり、ホールズ何個舐めたんだ」みたいな強烈な体感が心地よかった。

  あとは、ハーブソルトを使ったピーリング(日本だと塩サウナ系かな)で、コーヒーを使ったコーヒーピーリングも、サウナルームがコーヒー焙煎場のような芳香に包まれていた。

 

アウフグースは日本ではできない体験だし、(なにより裸の老若男女が40人以上…。以下略)ドイツ訪問の機会がある人は、ちょっとの勇気をもってサウナに行ってみると、得難い体験ができること間違いない。施設内は英語も通じるのでご安心を。たっぷりリフレッシュして、次の日からの英気を養ってほしい。

 

 Vabali Spa (Berlin)

Seydlitzstraße 6, 10557 Berlin

営業時間 9:00-24:00

定休日 無し(ただし、クリスマスや年末年始、イースターは要注意)

サウナ 11個(ただし一部女性専用ゾーンあり)

水風呂 日本のような水風呂は無し。屋内屋外にプールあり

シャンプー石鹸 日本の銭湯のような施設ではないので無し。持参はOK

備考

バスタオルとバスローブ必須。持参が面倒な場合は現地でレンタル可。

ビーチサンダルやTEVAのようなサンダルを履いていくと便利。普通の靴だと場内裸足で歩くことになる。

日本のような給水器は無いので水は持参するか現地で購入することになる。施設内で買うと高いので、事前にスーパーなどで1.5L程度のミネラルウォーターを買って持参するとよいだろう。

更衣室は男女兼用だが女性専用ゾーンもある。どうしても男女兼用に抵抗がある場合は女性専用ゾーン希望と申し出ましょう

店舗URL:https://www.vabali.de/online/