梅田界隈で銭湯に行きたくなったら何処へ行くか、という問いに答えてみるのが今回のニュウヨーク出張。
実は一番梅田から近いのは「葉村温泉」なのだが、ここ楽天地温泉はなんだかサウナ愛好者の間で評判がいいので、ちょっと行ってみることにした。
(注:私自身はまだサウナーではなくニュウヨーカーだと自認しているけれど)
大阪から環状線で一駅乗って「天満」で降りるか、梅田界隈から歩くならば、都島本通を中崎町まで直進し、その先の「中崎一丁目」で商店街に入る。あとは賑やかな商店街を直進するのみで、気が付いたら天神橋筋に合流できる。
なんだか梅田から僅かな距離なのに、その光景は全く違う。
さながら台湾や香港、アジアの街にやってきたかのようだ。
そんな商店街の一角に楽天地温泉はある。
玄関の様相は典型的な大阪銭湯のそれ。
向かって右側の電灯看板にある「マグマ温泉」というのが気になる…
ちなみにここは伝統の番台式。靴を脱いだら入湯料の準備を怠りなく。
サウナに入る人は貸タオル料の100円をプラス。タオルはお金を払ったら背後に積んである黄色のバスタオルを1枚拝借するセルフスタイル(笑)。
浴場は奥に長い大阪スタイル。真ん中の仕切り壁にへばりつくように浴槽が設置されている。洗い場は女性の場合は右側の壁一面と、左側の前面(浴槽より手前)。あと、入口すぐにタワーの様にぽつんとカランがあるのも大阪らしい。
一番奥、左壁に沿ってサウナが設置されている。その隣に水風呂、円形。
サウナの手前にはガラスに囲まれた露天風呂があり、そこに「マグマ温泉」になっているらしい…(マグマ温泉、は、九州各地の温泉を似せた温泉成分を含む入浴剤が投入されている、ということらしい。)年季の入った効能書きがいい雰囲気。
サクッと身体を洗って、いざサウナへ…ちなみにサウナの扉がとても狭い。ここを通れなくなったら間違いなく健康診断に引っかかる。
だが、サウナの中は格別だった。電車座りしてMAX5人くらいだろうか。
L字型の短い部分は一段上がっているが、そこはプロじゃないと無理かもしれない。なぜならばここのサウナ、格納式でお尻から熱くなるから、そっちだと我慢ができないかも。サウナ室の中はテレビも変な音楽も無い。温度計はなぜかちょうど見たい温度の部分に紙が貼られている。(温度計が故障しているということなのか、温度のことでとやかく言われないためなのか、理由は不明。)しかし、隙間から見える針の角度だと(まだちゃんと機能していると仮定して)92-3℃といったところ。
じわーーーーっと来る温熱なので、長くはいられない。8分くらいが限界だろうか。部屋の中に砂時計が2つ置いてあるので、それを睨みつつ、熱さと自分との極限対決をする。
耐え切れなくなっても、また出口が狭いので用心して出なければいけない。しかし。隣に位置している水風呂が最高だ。決してギンギンに冷えている、とかではない。ただ、「このサウナ」に最適な水温や肌触りを作り出している。1分、90秒、あるいは100秒くらいまどろむのが最高にいい感じだ。
その後の休憩は狭いながら露天スペースでしてもいいし、ちょこちょこ浴場内に腰掛け場所はあるからそこで休むもよし。
正直、「サウナが」とか「水風呂が」ではなく、「このループが」気持ちよくて抜けれないサウナを初めて体験した。
中のタイルも綺麗に補修、掃除されているし、固定式のシャワーも個人的にはツボ。軟水でお肌に優しく洗えるのもいい。
普段は来ないけれど、外の天六界隈は飲み屋食べ物屋が山ほどあるので、ひとっ風呂浴びる前、浴びた後の楽しみもたくさんだ。
楽天地温泉
営業時間 14:00-翌1:00
定休日 不定休(だが日曜休みというウワサも)
アクセス JR「天満」駅より5分弱
大阪駅・梅田駅から歩くと20分くらい
サウナ 有り(貸バスタオル100円払う。)
ただし常連のマダムはマイタオルで入っていた…それならタダなのか⁈
水風呂 有り 地下水かけ流し 18℃くらい。めっちゃ気持ちいい
シャンプー石鹸 備付無し