サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記292日目(阪神淡路大震災から25年)

今年もこの日がやってきた。

1月17日。阪神淡路大震災から今年で25年になる。

その時、私は横浜に住んでいた。マンションの2階で、明け方に階下から突き上げられるような激しい揺れで目を覚ました。

当時から東京近郊では割と地震がよくあって、震度3位までは日常の範囲内だった。けれど、この早朝の揺れは今までとは全然違うものだった。「関東大震災の再来か!遂に来たか!」と身構えた。(ちなみに、横浜は震度4だった。)

とりあえず、ぼんやりした頭で逃げた方がいいのかなあ、と思いつつも布団をかぶっていた。まだネットも普及しておらず携帯も一般人が持っていなかった頃だ。まさか震源が遠く離れた神戸近辺で、一帯が壊滅的被害を受けているとは思いもよらなかった。

実は、当時我が家にはテレビが無かった。なんとなく「テレビ無し生活」を送っていたので、ラジオが情報源だった。なので、震災の動画を見た経験が殆ど無い。個人的な体験では、それが2011年の東日本大震災と大きく違うところだ。

気付けば阪神間に定住すること20年弱。引っ越してきた当時は震災から10年経っていなかったので、ポツポツと震災の少々生々しい痕跡を感じることもあった。時間が経つにつれて再開発や取り壊し、新しい建物が建つなど、よく言えば復興ーそうじゃないならカムフラージュが進んでいった。

今よく訪れる六甲や長田も被害が甚大だった処だ。今日、久しぶりに当日の写真を見たけれど、どうしても他人ごとに思えない。みんな、自然に打ちのめされたけれど、ここまで頑張ってやってきたのか、と、涙無しには語れない。

今年は東遊園地に行けなかったけれど、今生きているのは、震災から学んだことを活かせ、若い世代に引き継げ、ということなのだろう、この命題を抱えつつ明日も生きていく。

朝日新聞の特集(震災当日の写真や動画集)》

https://www.asahi.com/special/hanshin-shinsai117/