サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

【通院32回目】50%の力

今日は仕事の関係で、朝に通院。

仕事復帰してからは、基本午後半休にして午後診の時間に行っていたが、朝に通院する時は引きこもっていた時と同じ時間に家を出て、同じ道のりを歩く。1年前のことを思い出す。

今日は8:10過ぎに着いた。予約制ではなく先着順なのと、月1通院などの人もいるので、同じ木曜日の朝でも、やたら混んでいる日とそうでない日がある。今日は「そうでない日」だった。9時の時点でも私を含めて3人しか待ち人が居なかった。

昨日までよりは少し遅く起きた、けれど、なぜかここの待合室に来ると眠気が押し寄せる。ほどよい暖気がそうさせるのか。

待合室のソファに腰掛けてうつらうつらしていると、患者さんからだろうか、電話がかかってきた。受付の女性が電話対応しているが、「午前中は2人しかいないし、今もう一人が銀行に行っていて不在なんです」と応えている。どっかまで迎えに来てくれ、とか、なんか持ってきてくれ、とか、そういうオーダーだったのだろうか。

まあ、よく分からないまま40分ほど座っていると、1番最初の人が呼ばれた。壮年の男性で、元気な大きな声で返事して診察室に入っていく。人は見かけによらない、のかもしれないが、「どこが悪いのかなあ」と邪推してしまう(苦笑)。

さて、自分の番になった。

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「調子はどうですか」と聞かれ…

「仕事が忙しくなって…」というのが精いっぱいだった。

「残業とかあるんですか?どれくらい?」と聞かれ、「1時間くらい…」と答える。うーむ。実際は、ここ1週間以内に、残業1時間どころか11時間拘束の日もあったからなぁ。(その日は特殊事例で、前々からそうなることは分かっていたし初めての経験ではないので、そこまで苦痛のタネでは無いのだが)

先生の顔が曇った。ええ、長々と職場にいて仕事詰めなのは宜しくないのは分かっております。でも、だからと言って仕事が減るわけでもない、納期が延びるわけでもない…悶々と考えていたら、それを見透かされたのか、

「とにかく、明日できることは明日やる、できる限り楽できるところはラクをして、50%くらいの力でなんとかやっていくのがいいですねぇ」と言われた。

はい…確かにそうですね…

慰められたのか励まされたのか、そんな状態で診察が終わった。

隣の調剤薬局に行ったら、1番バッターの例の「元気そうなおじさん」に再び遭遇。相変わらず元気なでかい声で薬剤師さんとお話し中。

新型コロナウイルス、どうなるのかねぇ~。明日から春節だし」

(うんうん)

「ボクは、SARSの時、(中国の)厦門にいたから、なんとなく雰囲気が分かるんだよね~」

(へー)

「それよりも、ラクダのほうが怖いと思うけどなあ、MARS。ボクいっときラクダ扱ってたから…」

(なにっ?!)

この、全然ビョーキに見えない方、いったい何者なんだろう。

そういう不思議な出逢いに頭をくるくる巡らせながら、いつもの処方薬を受け取り、薬局を後にした。