サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記286日目(不完全燃焼)

晩に湊山温泉に行って気持ちいい温泉を堪能し、そのまま三宮まで歩いてしまえ、という作戦に出た。

道は単純なので迷うことは無い。

道中、カロリー消費もしたせいか、考えることは同じだった。「何か甘いモノが食べたい」。

中山手通を三宮方面に進めば、神戸サウナ&スパの1階にはサーティワンがある。そこでスモールダブルを食べようと私は提案したのだが、それは相棒に却下された。「わざわざ三宮に来ているのだから、他でも食べられるサーティワンでなくてもいいだろう」と。まあ、そういう考えもある。相棒が代案で店を探してくれたので、そこに入った。

雰囲気は悪くない。地下にあるカフェ。メニューもたくさん有りそうだ。ちょうど空き席があり、我々以外は女子2人組、カップル1組、子連れのファミリー3人で、この人たちは帰りかけだった。

席に座って、隣のファミリーが動いた瞬間、ガシャーン、という音がした。何かの拍子にテーブルの上のグラスが落ちてしまったらしい。床にガラスの破片が飛び散っている。

店員さんが注文を取りに来たが、食べようと思っていたパフェは品切れになっていると言われ、仕方なくフレンチトーストと飲み物をオーダー。

…どうやらワンオペでやっているのだろうか。他のスタッフの気配は無い。片付けをする余裕は無いようだ。割れた破片はいつまでも床に散らばったままだ。

そうこうしているうちに、隣の席のカップルはこじれ話だか別れ話だかで女の方が泣き出した(らしい。私の側に二人並んで座っていたので私からは見えなかったが、相棒が観察していた)。カフェの片隅の空気が淀んでいく。

ワンオペで必死に作り上げられたフレンチトーストをいただき、少々ノイジーなジャズに紛れながら夜のティータイムを切り上げる。

店を出て、2人して漏れてきたのは「なんか、もやもやする。」

フレンチトーストは美味しかった。店自体の雰囲気は悪くなかった。

けど。

不完全燃焼感があるのはなんだろう。

結局、「甘い冷たい美味いモノ」の欲求を満たしたのは、自宅に買い溜めておいた「ブラックモンブラン」だった。

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