サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記585日目(ダイトーリョー占拠)

4年に一度のお祭り騒ぎ、アメリカ大統領選挙

 

大統領選挙の報道は、BBCが分かりやすい。

www.bbc.com

 

嗚呼、よく分からない風習だ。平日が投票日なんだね。それもこれもアメリカらしい。

日本や諸外国によくある「日曜日」は安息日だし、教会に行かねばならない(マジで!)から、投票なんてできない。

で、昔々の話だと、投票所が遠かったから、月曜にすると、日曜のうちに出発しなきゃいけなくなるからダメ、ってことで、「月曜に出発して間に合いそうな日」と、「火曜日」になったとか…はぁ。

そもそも、アメリカの大統領選挙のたびに出てくる「選挙人登録」とか、「大統領選挙人」とか、特殊ワードも頻出してくるし、アメリカの選挙は不思議だ。

ちなみに、「選挙人登録」というのは、日本にはない制度で、日本であれば有権者には選挙が近くなれば選挙管理委員会から一方的に投票券(正確には違うけれど、まあそんなもん)が送られてくる。だけど、アメリカはそうではなくて、まず自ら、「民主主義の方策として選挙に参加しマウス」と意思表示をしなければいけない。それが選挙人登録。なので、市民権があるとかの有権者の条件を満たしていても、選挙人登録をしなければ、選挙に参加できない仕組み(らしい)。

そして、「大統領選挙人」というのは、州ごとに人口数に応じて設定されている。選挙人登録をした人が投票日に「キョーワトー」とか「ミンシュトー」(実は、それ以外もあるが、アメリカは「二大政党制」なので、それ以外はほぼ無視されている)に投票する。そして、その州でどっちが勝つかを集計。多くの州で、得票率の高いほうが、「大統領選挙人」を総取りできる、という仕組み(らしい)。

例えば、Aという州で、大統領選挙人が9人と設定されていて、投票の結果、民主党65%、共和党30%の得票があったとすると、このA州では、9名の大統領選挙人は「全員」民主党につく、というかたちになる。

今回は、選挙人が270名以上になれば過半数獲得で勝利。

ただ、この制度だと、「実際の票数に比例して選挙人を分ける」のではないから、時として、「実際の得票数はAさんの方が多いけれど、選挙人の数でBさんが勝つ」というねじれ現象も起こる。だから、選挙人の数が多い州を勝利することは重要なのだ。

さて、今回の選挙は、意外に混迷を極めている。かなり前から「圧勝」という話は無かったけれど、ここまで接戦になるとは予想していなかったかもしれない。

ただ、現職のトランプ氏が「負けるわけにはいかない」状況であることは明白で、それは「大統領の座に居座らないと、いろいろと自分の身に不利益が起こる」から、だそうで。

前回の選挙から今日に至るまで、いろいろと積み上げた「悪事」があるらしい。大統領でいる限りは大統領特権で逮捕されないけれど、「ただの人」になれば、当然捜査の手が及ぶ。もちろん逮捕もされる可能性が出てくる。

そういうわけで、彼は今の今、更にもう少しは悪あがきを続けるに違いない。

今回は、郵便投票の利用者が1億近くいるとか。

でも、それを無視して、まだ集計が終わっていないのに、Twitter上で「集計中止!」と叫んでみたり(さすがにTwitter社に諫められた)、バイデン氏が勝った州の選挙では不正が行われている、と言ってみたり。

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ちょっと待てよ、「今回の選挙は全て不正だ」と言うならまだしも、「自分が勝っている州」はスルーして、バイデン氏が勝った州「だけ」不正、フェイクだ、っていうならば、さすがにフツーの人でもおかしいよ、って思わない?

まあ、すぐに収拾はつかないだろう。選挙ならぬホワイトハウス占拠とか、そういう醜悪な事態をいろいろと晒して、どういう幕引きになるのだろうか。

それと、選挙が始まるやいなや#トランプ氏勝利っていうタグが日本のTwitter世界でバズったりしているようだけど、なぜトランプを担ぐのか全く理解できないのだが…(まあ、そういうタグで騒いでいる方々は恐らく適切な判断ができない方であろう、アメリカでの支持者よろしく…)