「落下の解剖学」を映画館で観て以来、アマプラとかで映画結構見たなあ。昔見たものを見返したりもした。
更に、キアヌ・リーヴスの昔の作品とか観たくなって、2年ぶりにU-Nextに再加入(ただし1ヶ月間無料)してしまった。
ちょっとした備忘録も兼ねて。
- キングスマン ★×4.1
「イギリス」の「スパイ映画」といえば…の「007」を相当意識しているであろう本作。実際、映画の中では「最近のスパイ映画はシリアスすぎて」(=ダニエル・クレイグ主演作品を皮肉っている)といい、出てくる仕掛けはロジャー・ムーア時代張り。まあ、それが好きかどうかで評価は分かれそうだけれど、名脇役の「JB」もいい味出しているし、「007」ファンは見て損は無い。
ちなみに「JB」ってジェームズ・ボンドではなかったのね。ジェイソン・ボーンでもいいだろう。あるいはジェームス・ブラウンとか…
- キングスマン・ゴールデンサークル ★×3.9
1作目の方が「端正なイギリスの正統派スパイ」というイメージだったので、ケンタッキーに行ってしまった時点で若干イメージが横振れしてしまう。
しかし、悪事を働く者の悪さ加減が凄くて、「ジョン・ウィック」張りにバタバタと人が死んでいくのが凄い。
第1作からの流れもあるので(続いて出てくる人が結構いる)、いきなりこれを観るよりは、第1作の「キングスマン」も観てから観た方が楽しめる。
- キングスマン・ファーストミッション ★×3.7
第3作目は、時代が遡って20世紀の最初。
これは、全2作を観なくても単体で完結している。20世紀に世間を騒がせた世界の大物が次々と登場するところが世界史の勉強のようで面白い。
個人的にはラスプーチンとのコサックダンスのようなバトルシーンがツボ。
- コンスタンティン ★×3.5
「マトリックス」でも「ジョン・ウィック」でもないキアヌ・リーヴスってどんな役やってるんだろ、と思ったら、悪魔祓いだった。
やっていることはゴーストバスターズとあまり変わらないのだけれど、意外とテーマはキリスト教に深く食い込んでいるので、ちょっと理解するのが難しいかも。(まあ、キアヌ版ゴーストバスターズと思ってみればOK)
- フェイクシティ ある男のルール ★×3.9
実はこの映画は遥か昔映画館で別の映画を観た時に予告編を見ていて、キアヌ・リーヴス主演ということにも気づかず忘れていた。ただ、気にはなっていて、「コンスタンティン」の次にキアヌ・リーヴスの映画何観ようかと思って探していた時にヒットしたのがこれだった。
平たく言えば警察ドラマなのだが、いやもう誰が悪者なんですか、というよく分からない汚職渦巻く警官社会。
ガンファイトとか、コンクリートの壁ぶっ壊すところとかが、「ジョン・ウィック」の序章っぽい。
- アトミック・ブロンド ★×4.2
女性ものでもスパイ映画は楽しいぞ!という真骨頂。
シャーリーズ姐さんがカッコ良すぎる。そして舞台がベルリンなので、あちこち知っている景色が出てくるのが面白い。
こちらも、え、誰が誰の味方で誰が敵なの、という見ているうちにだんだん分からなくなってきて、最後あーもうどうでもいいわ、とドタバタ乱闘を見てスカッとする、というオチ。
- ダンサー・イン・ザ・ダーク ★×3.7
長らく観たかった作品。ずっと評判になっていたから、なのだが…
びっくりするくらい救いようのないストーリー。ハッピーエンドも救いも無い。
これでもまだ良くなった方らしいのだが。(当初はもっと悪いオチで作られていて、流石に主演のビョークがBプランを提示し、結局世に出たのは「まだマシなオチ」の方、らしい)
ビョーク演じる主人公のセルマはチェコからの移民で、かつ目が悪く、近い将来失明する、という設定。しかも遺伝の病気なので、息子も同じ運命を背負っていて、失明を避けるために手術をさせるべく、昼夜働いて手術資金を貯めているのだが…不幸には不幸が重なるもので…
実はこれミュージカル映画という範疇になっていて、突然役者の皆さんが踊り出すし歌い出すし。設定では、主人公セルマはミュージカルが大好きで、自分も仕事の合間に劇団に入っている。仕事の辛さを紛らわすために妄想しているシーンがミュージカルになっている、という仕立て。
相当ストーリーが鬱なので、気分が沈んでいる時には絶対に観られない。
- エグザム ★×4.1
登場人物極少、セットも部屋の中だけ、というミニマムな心理劇。「12人の怒れる男」みたいな感じで、就職試験のファイナリストになったメンバーが、1室にぶっ込まれ、「最後の質問」は何か?と考える。制限時間は80分。
極限になるとどうしてそこまで暴走するかねえ…と見ていて怖くもなるのだが、死人まで出る騒ぎになるのは流石にやりすぎではなかろうか…
昔々劇場で見たはずなのだが、ストーリーを全く覚えていなかった。