金曜日が好きだ。
土曜出勤のこともあるけれど、基本金曜日は週の最後の出勤日。
(4月5月は主治医や産業医とも健康状況相談の上、土曜勤務は無しで職場調整してください、としているため、基本週の最後の出勤日が続いている。今後、体調が回復すれば必ずしもそうとは限らない)
「今日やることやれば、好きなだけ休んでオッケーな週末だ!」という解放感が朝から漂うのだ。
多少辛くても、8時間乗り越えれば釈放される感じがいい。
そして、金曜日の晩は2年来続けている笛道場の日でもある。
笛道場に行く時は、帰宅中の学生やサラリーマンに混じって電車に乗り、職場とは関係ない方向に向かう。
道場は新大阪にあるので、地下鉄やJRで行くのが王道だが、私は敢えてよほどの悪天候でない限りは阪急宝塚線の三国駅から歩くことにしている。
今日もそのつもりだった、が…よほど疲れていたのか、塚口から先の記憶がない。
十三での乗り換えはおろか、終点梅田に着いた時点で親切なおばさまに「終点に着いてますよ」と起こされて初めて乗り過ごしたことに気づく始末。
仕方なく、久しぶりに地下鉄に乗って新大阪に向かった。
御堂筋線の夕方のラッシュは耐え難い。
それでも梅田で大量の乗客が降りるので、梅田から先はまだマシだが、車中の空気はとても澱んでいる。冬なんて怖くて乗れない。(インフルエンザとか罹っている人がいたらマッハの勢いで伝染りそうだ)
新大阪は伊丹空港に向かう飛行機が真上を通過する。
特に夕方19:30頃は着陸のピークだ。5分と開けずに次々と轟音とともに飛行機がやってくる。
最初はビックリしたけれど、3回くらい通ううちに慣れてしまった。むしろ週末の風物詩になっている。
そして笛道場が終わった晩21時を過ぎると、その轟音は嘘のように収まって、周囲はビックリするほどの静かな街に変身している。(騒音規制により、伊丹空港は21時までしか離発着できないため)
静かになった街を笛を担いで帰路に向かう。
3月までは、電車に乗るのも心の負担だったので、相棒が新大阪まで迎えに来てくれた。
最近はそこまでしなくても大丈夫になったが、途中で待ち合わせて夕食を食べる。あるいは銭湯に寄る。
今日はどうしようか。十三は駅周辺は飲屋街。呑んで風呂に入るわけにはいかないので、ラーメン屋で軽くラーメン啜ってニュウヨーカーになることに決めた。
初めて行ったこちらのお店。まさに「呑んだ後のシメ」のラーメンだった。
そこから細い飲み屋横丁を抜ければ、宝湯に辿り着く。
少しだけほの暗いお風呂場と、ジャズボーカルの相性が不思議に心地よい。
楽しい週末の始まり、なのだろうか。