相変わらず、「静かなるドン」を読み続けている。トータル108巻も有るので、まだ先は遠い。
それでも、ちびちびと無料アプリで読める範囲は超えてしまい、遂にPayPay祭りに負けて有料ゾーンに突入。初めての漫画課金。
いや、著作権は守らねばならないから、タダで読めればラッキーで、イリーガルなことをしてまで無料にこだわる、なんてことは一切無い。
むしろ、海賊版や、イリーガルな無料サイトが横行することでかえって「要らない」規制が強化され、結果として、「サービス全体の低下や停止」に繋がるのが不本意なのだ。
さて、「静かなるドン」は連載開始が1988年。まだバブルの匂いが少しはする頃だ。ドンは昼間は普通⁉︎のサラリーマンなので、職場のシーンも出てくる。
見ると、みんなの机の上には黒電話。PCはまだ無い。
部長や先輩との会話もかなりキョーレツだ。今職場でそんなこと言ったら一発アウトだろ、というようなパワハラセクハラ発言、挙動が万歳だ。
暴対法がまだ今ほど厳しくなかった時代ゆえ、社員旅行で温泉宿に行ったら、隣の部屋でヤクザ御一行様がひとっ風呂からの宴会を催していて大変なことになる、とか、ゴルフに行っても「ワシは堅気の方に気を遣ってシャワーは遠慮している」(=当時は刺青NGじゃなくて、フツーに入ってる人も居たのかな)というくだりがあったり。
巻が進むと、装備も少しずつ変わってくるけれど、いちばん分かりやすいのは電話器かも知れない。
でっかいコードレスホン(子機)が登場し、暫く経つとドンのリムジンに自動車電話(‼︎)が付く。そして、ドンや子分も、今の世では必需品となっている携帯電話を持ち出すのだが、今読んでいる72巻でも、ドンの携帯はまだ二つ折りだ(そして、この時代はまだ「ガラケー」という概念も無い)。
近藤くん或いはドン、その仲間たちがスマホやタブレットを操る日は訪れるのだろうか、今からそれも楽しみだ。
香港でもケータイをいち早く使いだしたのは黒社会(マフィア)の方らしい…