今でこそ、週に4回くらいはサウナに行っている(いや、正確には「銭湯に行って、サウナにも入っている」)私だけれど、サウナデビュウは割と最近だ。ハッキリとした記録はないけれど、恐らく、2019年7月頃だと思う。
その前月、2019年6月にも銭湯巡りをしているが、その時には「サウナの梅湯」に行った際にもサウナにさほど執着していなかった。1ヶ月後、7月には、明らかにサウナに入ることを「意識」している。(好きとか嫌いとかは別にして)なので、サウナに「覚醒」したのは2019年7月で間違いなさそうだ。
そんな新米サウナーに言われるのもどうかと思うけれど、最近、サウナが熱い。サウナ室の温度のことでなく、サウナ「ブーム」のことだ。「過熱気味」じゃないかと、心配になる部分もある。
私がサウナに行き始めたきっかけは、まんきつ氏の「湯遊ワンダーランド」という3巻組のマンガだった。それも、どっちかというと、サウナが楽しみというよりは、銭湯のカルチャーを垣間見るために読んだ、という取っ掛かりだった。
その後、「サ道」という漫画があることを知ったが、漫画を読む前にテレビ放映が始まり、そっちで楽しむことになった。そして、今は「サウナを愛でたい」という番組まで放映されている。風呂に行けなかった日に放映があると、ストレス溜まりまくりになるこの番組、更にもうすぐ「サ道」のスペシャルが放映される、という、もうサウナー熱烈増殖大作戦だろうか。
しかも、今年1年の間だけでもサウナ関係の雑誌や本が次々と出版されていて、まさに世の中はサウナブーム、ブームのど真ん中状態(と、感じるのは私だけだろうか?)。
ただ。そんな状態だけど、サウナ施設の供給に対して、サウナー人口の急増はアンバランス。特に、東京近郊では若い世代のサウナーも増えているけれど、急増したサウナーを一気に受け止める包容力は、さすがに無かろう。
東京都心のネオ銭湯は、改装のタイミングで「オサレなサウナ」を設けているけれど、ピークタイムはサウナ前に「行列」ができているらしい。ちょっと待て、それって、トイレに入る待ち行列と同じじゃないか!!
逆に、このブームの最中に、黎明期から営業していた古参のサウナ施設が、老朽化や貸借期間満了により営業終了している。平塚にあったグリーンサウナや相模健康センター、横須賀のサウナトーホー等々。大阪でも、いくつかのサウナ施設がこの1年の間になくなっている。
「限られたオジサンの道楽」、あるいは「終電逃した人が行くところ」としか扱われていなかった(!?)サウナが、男女問わず一般化してきたのは喜ぶべきことだろう。
一方で、昭和の時代からサウナにいらっしゃるオールドレジェンドサウナー(と呼んでよいものか)の方にも敬意を表しつつ、過密になっているサウナ人口でも、ちゃんとそれぞれの居場所を確保するようなサウナ生活を送ることが、全てのサウナーに望まれている、気がしてならない。
私はむしろ、「ヌシ」のおばさまたちと仲良くなるのが楽しみでもある