はてなブログ10周年特別お題「好きな街の銭湯10選」
では、後半5軒の紹介。
正直、10軒に絞るのはなかなか難しい…
6. 松本湯(東京都中野区)
まだニュウヨーク出張レポも書き上がっていないが、今のところ東京のネオ銭湯最高峰と言って間違いないだろう。
半年間の改装期間を経て、2021年8月にリニューアルオープンしたそうだ。
再開するにあたり、店主は全国の人気店を巡っていろいろ研究されたとか。
確かに、欲しいものが全部揃っている。例えば、洗い場のシャワーはRefaの高級シャワーヘッドだったり、浴槽も備長炭入りとかぬるめの水風呂ジャグジーとか、気持ちいいマッサージ風呂とか、ニュウヨーカーのツボをこれでもかとグイグイ押しまくるラインナップ。
そして最強・最恐なのがサウナだ。フィンランドサウナは「本格的」じゃなくて「ホンモノ」。もはや、街中銭湯のレベルではない。
こんな素晴らしい空間に1000円で滞在できるなんて、ご近所さんがうらやましくて仕方がない。東京に行くたびに詣でたい銭湯だ。
地元西宮の名銭湯。地元だからランクイン、ではなくて、源泉掛け流しの温泉が推し。それが素晴らしいのひとことに尽きる。
露天風呂が温泉になっているが、有馬温泉でお馴染みの金泉、赤茶色のお湯が身体を強烈に温める。特に冬場は最高だ。
そんな風呂が、遠近問わずニュウヨーカーを引きつけて止まないが、サウナも意外に素晴らしい。しっかり熱くなるボナサウナ、深い水風呂と、サウナーを虜にするアイテムが揃っている。
あと、例外な日も有るが、街中銭湯にしては騒がしくないのもいい。ひとりでマイペースを貫ける、癒しスポットだ。
京都の銭湯はどこも個性的で良いところが多いので、選ぶのに本当に悩む。
今の気分で推すなら、この山城温泉だ。
まず、ご近所感漂う玄関に心が和むが、脱衣所、更に洗い場に入ると文字通り「ピカピカ」に掃除されているので、とても気持ちが良い。
京都の銭湯らしく、奥に奥に長い造りだが、奥に行くほど魅力が増す。薬湯とか、露天風呂とか、激アツなサウナとか…
サウナーが泣いて喜びそうなサウナ+露天のシングル水風呂、更にはととのいかスペースまで。
大将がいるときは、威勢よく「いらっしゃい‼︎」と飛び上がるくらいでかい声で挨拶してくれる。が、ビックリするくらいの可愛こちゃんがフロントにいる時もあって…そのギャップも面白い。
京都を中心とした銭湯復興グループ、「ゆとなみ社」。
そこのメンバーが仕掛けた此処都湯。
膳所の駅からはそんなに遠くないのだが、大阪より西の人にとっては、「わざわざ」大津、膳所に行く機会もそんなにないだろう。なので。大津にご用向きの際には、是非、と推したい。
ゆとなみ社が手掛ける銭湯はどこも、昔ながらの風情を良く残しつつも、一見さんや銭湯初心者に優しい店になっている。ここ都湯も例外ではない。
内装はトラディショナルな銭湯そのものだが、洗い場やカランはリニューアルされてピカピカなものが誂えられている。ケロリンの綺麗な桶がお出迎えだ。
室内はコンパクトだけれど、ジェットや泡風呂、水風呂、そしてサウナと必要十分条件を満たしているところがニクイ。
特記すべきは水風呂の快適さ。地下水を汲み上げて使っているそうだが、肌あたりが良すぎる滑らかさなので、サウナの後に良し熱湯の後に良し。
風呂上りは品ぞろえ多めのドリンクでゆっくりするもよし、常連さんなんかのトークを聞く、交わる、ゆるりと過ごせる。
運が良ければ看板猫のトタンくんに会えるかもしれないニャー。
大トリを飾るのに相応しいのは、やはり此処だろう。厳密に言えば一般公衆浴場では無いかもしれないけれど、装備や用途は街中銭湯なので、その目線で語るならばやはり湊山温泉は外したくない。
まずは、神戸市内、中心部からそんなに遠くないのに、プチトリップ感がいい。平野の交差点に着いた時点でタイムスリップだ。細い路地、住宅街に入ると程なくして湊山温泉が現れる。この、遠足モードで既にワクワクだ。
浴室は5つの温度の浴槽が有るだけで、サウナやマッサージ風呂なんかの凝った仕掛けは何も無い。しかし、お湯の温度と深さの違いだけで、楽しませてくれる。
そして、此処も源泉掛け流し。しかも、5つの浴槽全てが温泉100%だから、なんて贅沢なんだろうか。夏場は28度の源泉水風呂でチルアウト、寒い季節は真ん中の深い浴槽でガンガンに温まる、そして四季を通じてぬるま湯で惚けるのが最高だ。
スタッフの人も温かく、まるで「田舎に帰ってきた」みたいな錯覚に陥るし、昭和な雰囲気の中に身を置いてのんびりするのもたまには悪くない。
少し歩くけれど、風呂上がりはぶらぶらと東山商店街を抜け、新開地に出ると、風呂上がりの一杯のチョイスも沢山ある。
湊山温泉には心の底からじわっとあたたかくなる仕掛けがいっぱいある。