先日来、夢中になっていた「静かなるドン」全108巻を読破した。連載24年に渡る大作だったので、読み終わった後はそれなりの喪失感が…というわけで、もう一度最初から読み返しつつある(爆)どんだけ好きやねん…
さて、以下はネタバレも多いので、漫画読みたいから黙ってろ、という方は此処でさいならしていただくとして…
良かったなぁ、と思うところは、
・プリティ(ドンが昼間勤めている会社)は倒産とかに遭わず最後まで存続する
・秋野さん(ドンの憧れの人→彼女)は最後まで生きながらえる
・当然、ドンも死なずに生き残る
・鳴戸さんが「復活」し、龍宝と再びつるむ
辺りですかね。
逆に、どうにも解せないマイナスポイントは、
・「世界」を相手にすると、どうも話が膨らみ過ぎて設定が雑になり気味。特に100巻以降はアカン。
・秋野さんの「力」が強くなりすぎ。特に80巻以降。
・最終展開は本当にあっちにこっちに舞台が変わり過ぎて、その割にストーリーテリングがついていっていない。
しかし、24年もドンを中心に、よく物語を引っ張っていったなぁ、それは本当に凄い。
長寿漫画は、他に変え難い魅力があって、ファンが惚れ込むゆえに、ますます展開に磨きがかかってくるのでしょうな。
で、漫画「静かなるドン」は完結した訳だけど、そんなに小気味の良いエンディングではない。特に秋野さんとの関係に関しては。
ひょっとして…作者は何処かで続編を描こうと目論んでいたのだろうか。
そうでなかったとしても、多くのファンが、勝手に「それからのドン」を描いている筈だ。
個人的には、
龍宝が鳴戸帳を読んだと親分に告白→シンガポールのカジノに行くついでに鳴戸さんが秋野さん(この時点では別名を名乗っている)に立ち寄り、「今の選択は正しくない」と告げる→帰国して一緒にランジェリーメーカーを立ち上げる、
とかが良いなぁ。
近藤静也記念館はどうなるのかなぁ