今日はフロの日。
なんとなく、銭湯に行きたくなる。大抵の銭湯は、26日はポイント2倍、とかなんらかのイベントをやっていることが多い。だけど、別にイベントやらずに日々と同じモードで稼業している銭湯に行くのも全然悪くは無いわけで。
いろいろ考えて、クア武庫川に向かった。
ここの銭湯は、これまでに訪問した他の銭湯とはちょっと毛色が違う。総じて「静か」なのだ。時間帯のせいもあるかもしれないけれど、20時ー22時の間に行くと、平均年齢層は30代後半から60代後半といったところだろうか。お一人さまで来られて、サクッと必要なことをこなし、お帰りになる。顔見知りはいるかも知れないが、挨拶程度でその後長話に興じている人は見たことがない。
それに気付いて以来、クア武庫川は(気持ち的にも)「ひとりになれる」銭湯だと思っている。良い意味で放置プレイで、変に絡んでくるお客さんもいないので、サウナにしろ入浴にしろ、他のお客さんが居ても、自分の世界の中でできるのだ。
ふと思ったけれど、その対極にあるのが「六甲おとめ塚温泉」かなぁ、と。
おとめ塚の風呂場は、社交場だ。風呂そのものもそうだけれど、むしろ、常連さん同士、会話を楽しみに来ている雰囲気もある。しかも、ニューカマーを疎外したりすることなく、インクルーシブな雰囲気なのだ。会話に交わらずとも、マダム達の会話をラジオのトークのように流し聞きして、ふんふんそんなこともあるよなぁと思ったり。
2年前に、引きこもっていた時もおとめ塚温泉にはよく行った。
そこには「居られる」感があったからだ。なんというのか、ひとりになるの逆、「何処かで誰かと繋がっている」のを体感できる銭湯だったから、かもしれない。
特に街場の銭湯には一軒ずつ個性がある。その時の気分に合わせて、自分の向き合いたい雰囲気の銭湯に行きたい、と思ったりするのだ。