夏になると辛い物が食べたくなる、というのは人の性なのだろうか。有名ファミレスではカレーフェア、ラーメン屋でも激辛麺とか。そして、歩いている途中に見かけるフライドチキン屋さんは「レッドホットチキン」…あれ、あっちもこっちもスパイシーチキンって言ってるぞ。それならば。全部揃えて食べ比べしようじゃないか、という、無理無茶無謀な計画を突如思い付き、実行してみることにした。名付けて「スパイシーチキン祭り」。
さて、準備として、お手軽に買えるスパイシーチキンを集めてみた。終業後、寄れるだけコンビニやファストフードに寄って、辛そうなチキンを買い集めた。ラインナップは以下のとおり。
《ファミリーマート》
《ローソン》
- Lチキ ホット
《セブンイレブン》
- ななチキ(ホット)
- ななチキ(辛ペーニョ)
- レッドホットチキン
そして、これに加えて、相棒に帰宅途中でモスバーガーに寄るように頼み、以下のブツの調達を要請。
《モスバーガー》
- ホットスパイスモスチキン
これで準備は整った。相棒が帰宅したら、買いたてのモスチキン以外は少し冷めているので「こんがりあたため」モードで再加熱。そして試食タイムに突入。
上段:ローソンLチキ、ケンタレッドホットチキン×2、
中段:ファミリーマートファミチキ、クリスピーチキン、モスチキン
下段:セブンイレブンななチキ(辛ペーニョ)、ななチキ(ホット)
感想は以下のとおり。(あくまで個人的な主観によるものなので、各メーカーを非難する意図は全く無し、あくまで参考程度に)
《ファミリーマート》
辛さ度:★★★★★★
総合評価:★★★★
今回試食した中で一番辛かった。「ハバネロ」という名前が付いているだけあって、爆裂な辛さ。でも、食べられない、というレベルではない。箸休めがあったほうがじっくり食べられる。純粋に「辛い」ものにチャレンジしたい人向け。
- クリスピーチキン(ハバネロホット)
辛さ度:★★★★★★
総合評価:★★★
辛さは「ファミチキ(ハバネロホット)」と同じくらい。衣が硬め(クリスピー)な方が好きか、あと肉質の嗜好で、ファミチキにするかクリスピーにするか分かれるかもしれない。総合評価が低いのは、個人的にファミチキの方が食感が好きだったから、というだけ。
《ローソン》
- Lチキ ホット
辛さ度:★★★★
総合評価:★★★★
レギュラー商品だからか、今回のラインナップの中では「辛すぎない」けど辛い、絶妙なラインを狙っているなあ、という感じがする。
ファミチキと並ぶ人気のホットスナックだけど、衣と肉の質感が、人気を二分していると思う。
《セブンイレブン》
- ななチキ(ホット)
辛さ度:★★★★★
総合評価:★★
ひりひりするような赤唐辛子の味が特徴。あと、ニンニク風味が強いので、好みが分かれそう。辛さは強めなので、真に辛いのを求めている人、ビールとの相性は良さそうだ。
- ななチキ(辛ペーニョ)
辛さ度:★★
総合評価:★★
「ホット」と比較すれば辛さは全然穏やか。ハラペーニョ(青唐辛子)の味なので、好みは分かれそう。こちらもややニンニク風味が強いので、そこも好き嫌いが出るかも。
- レッドホットチキン
辛さ度:★★★
総合評価:★★★
辛みを足せるスパイスが別売りされている(30円)が、今回はそれには頼らず。
レッドペッパーの辛さが、オリジナルスパイスとの相性を引き立てている。ケンタらしさは失っていない。
《モスバーガー》
- ホットスパイスモスチキン
辛さ度:★
総合評価:★★★
スパイシーとは言っても、ベースの和風だしの味が感じられるレベルの辛さ。
モスチキンのベースは堅持。「辛いものを!」と期待すると拍子抜けかも。
というわけで、「辛いもの祭り」という競技ポイントからすると、ファミチキの2つは高ポイント。ただ、辛いだけで味わいが分かんない、という声を避ける路線だとローソンのLチキか。残念ながら、セブンイレブンの2点はニンニクの下味が自分の好みではなかったので、総合評価は高くできなかった。(ななチキホットは「辛さ」だけを見れば辛いのでそこは辛いもの好きには推せる)
モスとケンタは、それぞれオリジナルの味がかなり強いので、それに「毛が生えた」というところをメーカーも目指しているだろうし、消費者もケンタのチキンにはケンタのチキンの味を期待しているだろうから、この味の結果は想定内でもある。
そういう訳で、1回の食事でホットチキンをこんなにたくさん食べたのは初めてだった。そして恐らくこんな機会は二度と訪れないだろう。