自宅からそう遠く無いところに、門戸厄神というお寺がある。阪神間、いや、関西圏では割と有名な厄除の名所だ。
毎年、新年正月、そして1月18、19日の厄除大祭はたくさんの人がお参りに来ている。特にこの大祭は、厄神さんに向かう道は通行止めになって露店が立ち並び、いかにもな日本の縁日風情を醸している。
しかし。ここ数年、不景気なのか、露店の数が減ってきていた。5年以上前は通りにびっしり並んでいた露店が、ちょこちょこ空きスペースがあってまるで抜けた歯のようになっている。
そして、今年に至っては、新型コロナ対策、三密対策もあるだろうし、そもそも参拝客が少ないから商売しても儲からない、というのもあるのか、沿道に一切屋台が出ていなかった。
屋台の元締めと反社会勢力との繋がりなんかも最近は指摘されて、暴力団対策の警察の取り締まりが厳しくなっているとも聞く。
いずれにせよ、露店を生業にしている人たちにとっては、「やってらんない」新年になってしまった、という感じだろう。
正直、縁日のメニュウはそんなに美味しいわけでもないし、安いわけでもない、けれど、沿道に一軒も店が無い大祭って、なんかツマラナイのだ。
警察の暴対課は喜んでいるのかもしれないが、世の中そんな綺麗事だけじゃあ無い、気がするし、所々混沌としているからこそ、味があって面白いのに、と思う私は我儘で偏屈なのだろうか…⁈
昨年までは、この道路の右左にズラッと屋台が並んでいたのだが…