4年に一度、冬季五輪の時期に注目度が一際上がるスポーツ、といったら、カーリングではないだろうか。
今回も出場しているロコ・ソラーレの活躍で、知名度は上がっているものの、競技人口が爆発的には増えない…プレーできるリンクも何処にでもある訳でない…と、競技の普及にはまだ課題がある。
けれど、4年に一度オリンピックの中継があるので、露出度は上がっていること間違いなし。今回は、なんと、日本代表が決勝戦まで勝ち残った。テレビ越しだが観戦できる機会が増えるのは純粋に嬉しい。
カーリングのルール自体はそんなに複雑ではない。各チーム4人の選手が、2回ずつストーンを投げる。各エンドが終わった時に、より中心に近いところにストーンを置いているチームが、その外側にある相手チームのストーンの数だけ点を貰えるーというのが基本。
ただ、真ん中に置けばいいというものではなくて、先攻後攻で置き場所は変わるし、いろんな攻守の「定石」があるのだろう。
アイスホッケーのような激しいぶつかり合いは無いけれど、交互にやってくる頭脳戦。まさに氷上のチェスと言われる所以だ。
10エンド終わるまでには2時間以上かかるけれど、一旦見始めると目が離せなくなる。気がついたら、結構な数の試合を観戦していた。
予選リーグの最後、スイス戦は見ていて苦しいところもあった。さすがランキング1位、「勝たせまい」という試合展開。
しかし、決勝戦に幸運にも進んで翌日再びスイスと当たると、また違った試合展開を見せる。チーム内の「吹っ切れた」感が、とても良い雰囲気になって勝ちを掴んだ。
そして今日のイギリスとの決勝戦は、またスイスと全然違う攻められ方をしていた。スイスが「勝たせないぞ」という守りが堅いイメージに対して、言うならばイギリスは隙を突くというか、無理だろうなということをするっとやって点を重ねていく。
午前中はカーリング観戦で終わった。
気がついたらオリンピックも最終日。
カーリングの面白さ、奥深さを味わった日々だった。
4年後も、素晴らしい選手が楽しいプレーでワクワクさせてくれることを願っている。