サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 181日目 朝からやる気でない、名古屋地裁の同性婚に関する判決ネタ

 嗚呼、昨日月曜日、週の始めだから自重すべきだったのに、ジムに行ってガンガン筋トレなどやったせいだろうか、反動で今日は朝からしんどい。何もする気が起こらない。起き上がれたのが奇跡な部類だ。辛うじてブースターを飲まずになんとか凌いだけれど、心のどこかでは「元気ドリンク」を求めていたかもしれない。

 さて、今日午後のニュースで、同性婚についての地裁判決が出た、というのがあった。名古屋地裁でのことだ。全国5つの地裁で最近立て続けに同じ内容の訴訟が起こっているから、これは一つの「うねり」なのだろう。今回のが4件目の地裁判決になる。

同性婚を認めていない現行制度は憲法に反する」として、婚姻届が受理されなかった男性カップルが国に損害賠償を求めた…という筋書きで、今回の名古屋地裁では、「法の下の平等」を定めた憲法14条と「婚姻の自由」を定めた24条に違反すると判断したとのこと。その一方で、国会が立法措置を怠ったとまでは言えないとして、賠償請求は棄却となった、と。

現行制度について2021年3月の札幌地裁判決は「違憲」だとした。このニュースを聞いた時は、札幌地裁思い切った、やってくれたなあ、と明るい気持ちになった。しかし、その次の2022年6月の大阪地裁判決では「合憲」となり、まあ司法あるあるで、オセロのように地裁は白でも高裁は黒、あるいはその逆、という動きはある程度は織り込み済だったけれど、それでも権力におもねると「合憲」って言うだろうなあ、と毒づいてみたり。そして直近、2022年11月の東京地裁判決は「違憲状態」。「違憲」とまでは言い切らない、奥歯に何かが挟まった状態だけれど、なんだろう、違憲:合憲が甘めに見れば2:1、辛めに見れば1.5:1だったわけだ。

そして今回また「違憲」になったので、素直な市民感情で計算すれば3:1、辛めに付けても2.5:1で、同性婚を世間で遠ざけておいても無問題だよ、っていうのは裁判所では少数派な訳だ。

木槌は叩きませんので悪しからず(これは日本の裁判所じゃないねー)

 

世の中の人はいろいろ言っているけれど、一番リベラルな群は「他の人に迷惑かけるわけじゃないし、2人が幸せになるんだから、いいじゃん」という考えに基づくものだろう。まあ、私もそう思う。

逆に、ふーん、と思ったのが、「婚姻制度は子どもを守るための制度」だから、「子どもを持てない同性婚の人に、異性婚と同じ制度を適用する必要はない」という主張。つまり…そういう主張の根底には「結婚は子供をもうけてナンボ」なわけだよね。。。それも、「ちゃんとした身元の分かる」子どもでないと、ということなのだろう。

そうなると、なんだかざわつくのが、「男女だけど子どもを持たない・持てない」二人ってなんなのさ、ということだ。世間の多くの人-特に上のような考え方をする人であれば、「子どもを持つために結婚する」のだろうから、子どもがいない夫婦は欠陥品だと思っているに違いない。それがどんな理由であろうと。

ところで、同性婚であれば本当に「子どもを持つことは無い」のだろうか。男性同士であればハードルは高い。だけど、女性同士であれば、友人や精子バンクから精子の提供を受けて人工授精で出産…というのはあるだろう(実際、ある産婦人科医が主人公の漫画の中にもそういう逸話があった)。海外であれば、養子という選択も普通にあるだろうけれど、日本では男女の夫婦でも養子というのはそこまで一般的ではないし、ましてや同性カップルへの養子縁組は規制があると聞いた(そこ、詳しく調べてみたい)。

やたらと血の繋がりだとか婚外子NGという風潮が漂う日本だけれど、実は決して少なくない人数の子どもがAID(非配偶者間人工授精)で生まれている事実もあるので、逆に言えば「男女」なら何でもありなのかよ、と毒づきたくなってしまう気持ちも分からなくはない。