サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 70日目 あんたの好き嫌いは関係ない

  まだカッカして書く気力が残っているようだ。例の岸田とその周辺の発言について思うことを続ける。ようやく、大バカ(当時)書記官荒井のところまで話が辿り着きそうだ。

荒井の発言は、どう突き詰めてもホモフォビア(同性愛嫌悪者)の差別発言だ。謝っても撤回しても本人の思考はそういうことだ、というのが表に出ただけのことだ。誤解や偏見が産んだ嫌悪なのであれば、今まで適切な理解の機会に恵まれなかったことは不幸と言わざるを得ない。あるいは、自分と異なる領域のものをネガティブな感情で嫌悪するだけならば、未熟な反応だとも感じる。

それでも人間なので、「どうしても受け入れられない」好き嫌いはあるだろう。

好き嫌いがあってはいけない、というのではないのだ。ただ、それを表出してよいかどうか。それが分かっているかどうか。そこが更に大きな問題だったから、引っかかっているのだろう。

 

 例えばこの荒井のアホが、自宅に帰った後で、コタツに入りながら、缶ビールかチューハイをプシュッとやって、「今日も面倒なことばっかり聞かれてよ…だから俺は●●は見るのも嫌なんだ、」とか、「嫌いだ」というような文脈で独り言を言う、あるいは遊びに来ていた友人知人、あるいは家族に愚痴る。その一言を、たまたま窓が開いていて、隣の人が漏れ聞いていた…あるいはそのつぶやきを聞いた誰かが垂れ込んだ、ならば、ちょっと違ってくる。(それでもそういうことを言うならば絶対に友達にしたくないとは思うが、「そういう奴なんだな」ということが分かって醒める、くらいの反応だろう)

 この発言が「首相官邸前」で、取材記者に(岸田発言後に)同性婚への見解を聞かれた反応、というとことが鍵だ。つまりは、「オフィシャルな人間、オフィシャルな立場」でのコメントを求められている中で、お前個人の好き嫌いなんて聞いちゃいねえんだよ、という場違いさ。逆に、そういう「立場分かってない度MAX」の人間、少数派に対する配慮ゼロな人間がトップ政治家の側近で働ける、という人権感覚の軽薄さとでもいうのか、とにかくいろんな意味で「ヤバさ」が炸裂してくれて、怒りを通り越して呆れるとでも言ったらいいのか。(とかく日本社会は「言葉の暴力」に鈍いし反応が悪い。言った方は何とも思わなくても、酷いことを言われた人間は、それは身体的暴力あるいはそれ以上に傷つきダメージを負うのに、暴言を失言と捉えず、最近では謝罪もなく更に撤回すらしない居直り人間が増えているのは本当に嘆かわしい。)

 新聞の紙上では、「G7で同性婚夫婦別姓が認められていないのは日本だけ」という主旨の記事もあった。だけど個人的には「G7の他の国に制度としてあるから、じゃあ導入しましょう」というのはやめていただきたい。それだったらまるで「他の国にはあるから」という理由で作ってはみたもののまったく流通していない2000円札と同じみたいじゃないか。