サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

381の2 父が亡くなる

 さて、父親の過ごす施設から夕食を外で食べて一旦帰宅し、私と相棒、妹の3人が近所の銭湯に行って帰ってきたところ、母親が玄関先まで出てきた。時間は晩の11時。「施設に行こう。呼吸が止まってるって連絡があった」と言うので、あったまった身体も心も急にサーッと冷たくなった。

 3人とも無言になり、終始無言のまま4人で数時間前に行った施設に逆戻り。20分も経たずに施設に到着した。父親は眠っているようにしか見えないが、やっぱり息をしていないのは明らかだ。

 妹が、いつも懇意にしている訪問医の先生に先生に最期を看取って欲しい、という話もしていたようなのだが、タイミングが折り合わず、どうやら施設のスタッフのかたが当直の医師に連絡をして、その方が死亡の宣告をすることになった。

 施設の人が言うには、晩の7時過ぎに巡回で様子を見にきたときにはまだ目を合わせて意思疎通が図られていたとのこと。母に連絡があったのは晩の晩の22:30頃だったというから、その後の2時間で文字通り眠るように亡くなったようだ。

 奇しくも、妹と、「訪問医の先生が『今月が山場』って言うなら、そろそろ葬儀屋に相談を始めようか」と言っていて、明日日曜の15時に打ち合わせをする予約をしていたところだった。「偶然だか何だかわかりませんが、ついさっき亡くなってしまいました」とその葬儀社に連絡を入れたら、文字通り日が変わる時間帯にも関わらず駆けつけてくれた。まずは遺体の安置に向けて、身支度を整えてドライアイスできちんと保管できるよう対応してくれる。

 妹と相棒が一旦自宅に戻り、着せる服を探してきた。仏式ならば白装束になるのだが、葬儀は仏式でやる予定ではなかったので、さあどうしようかと一瞬思案した挙句、「いっつもいっつも背広着てた人だからスーツでいいじゃん」となった。葬儀社のスタッフの方、施設の方、そして妹と相棒とも協力の上、パジャマからスーツにお召し替え完了。

翌朝早くに、葬儀を行う予定の会館に、遺体を搬送するというスケジュールが決まったので、一段落ということで一旦帰宅することになった。