サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

382 葬儀の打ち合わせ

 結局、帰宅したのは深夜1時を過ぎてから、その後もなんだか落ち着かなくて寝たのは寝たのは2:30を過ぎていた。しかも全然寝た気がしない。

 寂しいとかではなくて、これからやらなければいけないことや、現実感の無さとの闘いというのだろうか。

 今朝も、9時には施設に集まらねばならないので、7時半には身支度をして車で向かう。既に葬儀社のスタッフの方は現地で待機してくださっていて、入居していた施設の方も総出で最期のお別れをしてくださった。

 施設から葬儀会場への搬送は、霊柩車ではなくて、一見普通のファミリーワゴンだ。「ゆっくり走ってくださいねー」と言われたので、我が家の車が先導して、後ろにワゴンが続く。妹からのリクエストで、お世話になった訪問医先生の病院前を通り、更に母からの要望で自宅の前を一旦通ってから斎場入りして欲しい、ということで、自宅の前で少し止まってから再び会場に向かった。

 葬儀の予約、相談をしようとしていた快感は、以前別の親戚の葬儀で母や妹、そして亡くなった父は行ったことがあるらしい。家族葬や小規模葬用の小さなホールで、私はこの搬送で初めて現地に赴くことになったが、割と雰囲気も良くて、まあ悪い選択では無かったなあ、と安堵した。

 一旦ここの小さな部屋に葬儀までの間は安置してもらえるらしい。(もちろん自宅に安置しておくこともできるが、我が家の場合はスペースが無かったのでその選択は無理だった)

 この時点で、相棒は一旦自宅に戻ることにした。何より、こんなすぐに亡くなるのは想定外だったので、私も相棒も何の用意も持ってきていない。なので、必要物を取りに帰ってもらうということで、先に帰宅してもらった。

 昼前に、伯母(父親のすぐ上の姉)とのちょっとしたゴタゴタが発生する。

 午後3時に、予定通り葬儀の打ち合わせとなる。

 ここからが結構難航。生前、見積もり依頼をしていた時から、「できればキリスト教式でやりたい」ということをリクエストしていて、「可能、司式者も紹介できる」という回答だったのに、いざ聞いてみたら、「司式者はご自身で探してください」と…

 しかし。ここで諦めるわけにはいかない。ダメ元で、生前出席していたらしい教会に連絡をとりつける。事情を説明して、葬儀の司式をお願いできないでしょうか…と相談してみたら、「…分かりました、伺いましょう」という返事をいただくことができた。何という僥倖。

 その後も、遺影写真の選定や棺、祭壇など、どちらかというと運営企画の話が続くが、そこは母親に主導権を譲り、私はむしろ司式をお願いする上でのマネージメントに注力がシフトした。

 大抵はキリスト教式の葬儀だと、真ん中で本人の生涯について司式者が紹介するのが普通なので、そういうプロフィールみたいなのをくださいと依頼された。尤もだ。はあ、今夜中に作らなければいけないなあと思っていたら、妹曰く、「父親の部屋にそれらしいものが転がっていた」と。何だと?!じゃあ、ゼロベースで作らなくても済むじゃないか。それが使えるならば使わせていただこう。

 葬儀社での打ち合わせが済み次第、自宅で発見されたプロフィールをスキャンし、他に見覚えないですかねーという確認を込めて本人の顔写真と共にメールに添付。

 そういえば、葬儀の日取りがえらい先になってしまった。昨日、16日の深夜に亡くなって、流石に翌日葬儀は無理でも、2日後には…と思っていたら甘い甘い。「市内の火葬場で予約が取れるのが最速で22日(金)です」と葬儀社のスタッフの方に言われた。しかも22日は友引で、通常は葬儀が避けられる日だから空いているのだと。

 そこまで待てない!というような時は、例えば近隣市町村の火葬場を借りて火葬するという手段もなくは無いが、住民でないと、火葬料がべらぼうに高くなるし、あと火葬場までの搬送料も当然高くなる。そうすると、

プランA:地元の火葬場で火葬→予約が取れる日までの安置料(ドライアイス代+会場使用料)+火葬料地元料金

プランB:近隣の火葬場で火葬→近隣で空いてる日までの安置料(同上)+火葬料よそ者料金+エクストラ搬送料

で、本当にトントンになってしまう。

そういうわけで、我が家の場合は結局プランBの場合の日程(19日に火葬可と言われた)も聞いたが、それでも安いわけではなく却って準備が間に合わない可能性もあることを考えたら、プランAでいいやということになった。