サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

353 振り出しに戻りそう(父親の施設入居をめぐって)

 朝一番に、父親のいる施設を訪問。私が行くのは今日が初めてだ。

 先月末に、元居たショートステイ先から移動して、今住んでいる施設に入ることになった。本当はもう少し時間をかけても良かったのかもしれないが、10月の前半に居たショートステイ先が「あまりに悪かった」のも原因の一つとしてある。

家族にとっては介護施設に身内がいるのはほぼ初めての経験なので、ショートステイ先の内情が「介護偏差値」でどれくらいのものなのかは分からない。ただ、8月にお世話になっていたところは、自宅から歩いても行ける距離だったり、スタッフの方も皆さん対応が丁寧で良かったり、と、不安になる要素が無かった。落差が激しすぎて、あと、アクシデントもあったりして、このままお世話になるのに家族全員が不安を感じていたから、というのもある。

 

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 ただ、いざ入所した後で、本人の期待する生活が送れていないことが分かったようで、既に妹や母には文句を言っていたようだが、今日私が訪問した際にもかなり感情的にヒステリックな言い方で不満をぶちまけていた。本来は、施設入居者のペースに合わせて介護するのが理想だけれど、実際は人手不足や健康管理などの観点から、どうしても定時的な扱いになってしまうし、そもそも日勤/夜勤の担当者がいなければ、対応してもらえないこともある。朝の6時や晩の8時にトイレに行きたい(から介助してほしい)と言っても、その時間にスタッフがそもそも勤務していなければ、無理な要望で叶えられることがない。

 本人の病識の問題もあって、「周りにいるのは寝たきりの病人ばかりのようで、(自分は寝たきりでなないのだから)こんなところは自分のいるところじゃない」と言う。なかなかに難しい。難病指定の疾病があるので、いわゆる特養には入れないし、だからといって入院して継続的に加療を受けるというものでもない。そうなると、選択肢としては介護付き有料老人ホームかサ高住になる。しかも、病気の種類が種類だけに、入居可の施設が限られているのが現状なのだ。

 本人は「ここに居たくない、出ていきたい」というが、さりとて他の施設に移って父親のニーズに応えてもらえるかどうかは分からない。第一、病状のことで受け入れが難しい、できないです、と断られる場合も往々にして想定しておかなければいけないし、人気の施設はどこも待ち状態だ。

 ただ、「選択の余地はない」と断言するのも何なので、妹は結局、現在の場所に落ち着く際に候補として見繕った別の施設にも再度アプローチしてみる腹積もりを決めたようだ。せっかく一旦はまりかけたパズルのピースがまたばらばらになってしまい、組み直しになっているようだ。まあ、しかし、本人の人生だから、別の場所に移るのであれば、今度は本人同伴で下見もして、そのうえで移るのかどうするのか返事をしてもらおう。