基本、ニュウヨーク出張はお一人さまだ。
相棒と一緒に行っても、当然入口で解散なので、女湯の中では単独行動。
その方が気楽なので、余り人を誘ってニュウヨーク出張しようぜ、という気にはならない。むしろ、風呂場では現世のしがらみから目を背けて、そこで起きる人間模様を垣間見る方が好きなのだ。
ただ、世間話をするくらいの緩い繋がりができることはありがたい。いつも会っているのに挨拶も無し、会話も無し、はなんか味気ない。
そんなことを考えながらサウナ2セットを終えて炭酸泉でほけーっとしていたら、隣のレーンでお湯に浸かっていたお姐さんに話しかけられた。その人のことは私は意識していなかったが、その方は毎週木曜日に来ているらしく、確かに私も木曜日の来店率が高いのでよく会っていたのだろう。灘区で働いているのに「わざわざ」終業後にニュウヨーク出張に来られている、というので、私も「わざわざ」来てますよ、というと盛り上がった。
お風呂は楽しく入りたい。相手が迷惑でなければ、話し相手の一人できるのはありがたいことだ。