サバイバル日記といいつつ、ニュウヨーク日記じゃないか、と思われそうでもあるが、ニュウヨークするといろんなことに気づかされるし、お湯に浸かって考えることも多い。
今日はちょっと豪華に芦屋の某スーパー銭湯でロウリュタイムを満喫したが、帰りにショックな情報を耳にした。
春日野道にある老舗の街中銭湯、「割塚温泉」が8月末をもって閉店したとのこと。
割塚温泉くらいのコンパクトさ、そして地元のご贔屓さんとの距離感が、個人的には好きで、ぜひもう一度行ってみたいと思っていたのだ。
行こうと思えばいつでも行ける、と思い、一度行ったきり。
そろそろ再訪しようかなあ、と思っていた矢先の閉店の知らせ。
なんだか、心にぽっかりと穴が開く。
自分の常連の風呂屋でなくても、街中銭湯の閉店というのは、街の文化中心が途絶えるというイメージがあって、淋しい。
それはきっと、洋品店よりも、街中人情食堂よりも、生活に密着した「生活必需の場所」で、昔は毎日地元の人が集ってた濃いコミュニティの場所だったからだろう。
風呂屋だけではない。
数年前、会いたいと思っていた人が突然亡くなった時の喪失感も大きかった。
別に好きだった人ではない。ただ、人づてに話を聞いていて、なんとなく「直接会って話してみたら、面白いだろうなあ」と思っていた。
でも、「そのうちに機会があるだろう」と思って、自分からコンタクトを取らなかったら、ある日この世にいない人になってしまった。私が向こうの世界に行くまではお逢いできそうにない。(それも、冥界で会えるかどうかは分からない。)
その経験は結構自分の中で大きなものになっているのだろうか。
それ以来、「やらずに後悔することはあってもやって後悔することはない」「思い立ったが吉日」だと思っている。
その日々、できることを精一杯やるだけ。
明日のことは明日考えよう。