遂に、長田区の未踏の銭湯ラスト1軒を訪問することになった。
「ゆうゆうらんど紀の国」さん。
場所的には、新長田と鷹取の中間（新長田の方が若干近い）である。
しつこいようだが長田区は神戸一の銭湯激戦地、歩いて行ける距離にもう一軒、というパターンも少なくない。
私のように物好きで、長田銭湯全軒制覇を目指すのであれば、湾岸であれば鷹取の「本庄湯」から始め、そこから東進するとこの「ゆうゆうらんど紀の国」に辿り着く。そのまま更に東進すればキングオブ神戸銭湯の扇港湯だ。
…と、紀の国さんに関係ない前置きが長くなった。
個人的には、紀の国が最後になるとは予想していなかった。扇港湯から東に進むだけだから、もう少し早い目に訪問できると思っていたのだが、先に難航するであろう山際を攻めた故である。
で、紀の国であるが、「湯遊び広場」とか、銭湯だけどスーパー銭湯、のハシリ、な感じ満載。
全てのお湯がナノウォーターということで、肌に優しい。最近だと割とどこでも「軟水」とか売りにしているけれど（長田だと菊水温泉がそうだ）、「最初に」導入したのが紀の国さんだというから、そこは買っておこう。
洗い場は広め。シャワーが固定式ではなく、自宅やスーパー銭湯にあるホース可動式なのも現代人にはありがたいのではなかろうか。（私は街中銭湯は固定シャワーの方が「銭湯来てるぜ」感が出るので好きなのだが…）
神戸の真ん中に割と多い流れ落ちるスタイルの各種浴槽が勢ぞろい。何故か電気風呂のところから
周囲の浴槽にお湯が流れ出る設計なのも共通。
意外なのは、此方の紀の国、天然温泉を引いているとのこと。小さいけれど露天風呂があって、露天のお湯は天然温泉だそうだ。ただ、効能とかはよく分からないけど。
サウナは有料で、かつタイル張りスタイルなので、正直私の好みでは無いタイプだった。サウナはやっぱり白木スノコが引いてある方がいいなあ。
下駄箱の数、圧巻。昔は多くのお客さんで賑わったんだろうなあ、と想像に難くない。
店の主人は鯉好きなのか、カレンダーも鯉関係、水槽にもでっかい鯉が泳いでいた。
そんなこんなで、ふやけながらも長田の銭湯全8軒、回りきった。
このエリアの銭湯は全軒個性派揃い。それだけは間違いない。
ゆうゆうらんど紀の国
神戸市長田区野田町8−5−12
営業時間 14:00−24:00
定休日 無し
アクセス 地下鉄「駒ヶ林」駅から徒歩10分少々
JR「新長田」または「鷹取」からも歩ける（が結構かかる）
サウナ 有り（別料金）
水風呂 有り
シャンプー石鹸 備え付け無し
