ハシビロコウという鳥がいる。
アフリカ原産の、でかい鳥だ。そして、ビックリするくらい動かない。動かざることナマケモノの如し…である。
職場の同僚が、何故かそのハシビロコウに興味を示し、「ナマのハシビロコウを見たい‼︎」と熱望していた。しかも一緒に観に行きませんか、と。
私がハシビロコウ鑑賞会チームに加えられた経緯は不詳だが、とにかく、夏休み1日分を使って、神戸どうぶつ王国にむかうことになった。メンバーは私含めて3名。30-50代女性のチームである。
さて、神戸どうぶつ王国は、そのむかし「花鳥園」という名前だった。当時は名前の通り、鳥しかいなかったのだろう。その後、経営再建?するにあたって、小動物を中心に鳥以外も増えていった、と言う感じか。
神戸空港にほど近い、ポートアイランド埋立地の中にある。ポートライナーでも、入口すぐ前に下ろしてくれる。そういえば、駅名が変わっていた。「計算科学センター」だったか。理研の研究所があって、スーパーコンピュータ「富嶽」も此処にある。富嶽といえば、コロナウィルスの飛沫シミュレーションをやってくれる、アレで一躍有名になっているなぁ。で、この駅、つい最近までは「京コンピュータ前」だった。そして、更にその前は「花鳥園前」。
ポートライナーに乗って最寄駅に着き、さっそく入園。ハシビロコウは入り口から程近いゾーンにいるらしい。…あれれ、昔来た時は外のペリカンゾーンに居た記憶が…場所替えしたのだろうか。
その通りで、ハシビロコウは繁殖推進のため、クラウドファンディングでお金を集めて、広いゾーンにお引越ししたようだ。昔バードショーをやっていたエリアが、熱帯の水場の雰囲気になっている。
そして、よくよく目を凝らすと、いたぞいたぞハシビロコウ。人がたくさん集まっている…ということは、意外に人気なのか?!
傍らにはやたらと詳しいおばさまもいらっしゃったりと、秘かに(!?)どうぶつ王国で人気を牽引している勢いのハシビロコウ。
14時からのバードショウはどこでやるのかしら、と思ったら、新しいゾーンができていた。しかも屋外。野に放たれた鳥が勝手にどっか行っちゃわないのかしら、と心配したが、よく調教されているようで、ちゃんと戻ってくるのは凄かった。
ぐるぐる回ると閉園時間直前になっていた。スマホの歩数計をチェックしたら、園を出る時点で10000歩超え。屋内動物園だけど、それなりに歩いていたんだなぁ。
ちょこちょことアップデートされていて楽しいので、暫く経ってから、また再訪したい。