朝、相棒からLINEが入った。職場の近くで電線が切れてぶら下がっててさー、と。
電線と聞いたら、即感電の危険を考える。とりあえず、ビリビリ来なくてよかったね、と。
しかし、昼頃にはニュースになっていた。工事現場の重機が倒れて、それが電柱をなぎ倒し、電線も切れる→周辺一帯停電、らしい。
夕方、再び相棒からLINEが来る。結局電気が復旧したのは夕方5時過ぎだったらしい。仕事時間中、PC業務はできず、水を汲み上げるモーターが動かないからトイレも使えない状態だったらしい。(至近の商業ビルはギリギリ停電の範囲から外れていたので、皆さんそこにトイレを借りに行ってたとか)
この一件を聞いて、現代業務の脆弱性を見たような気がした。デジタル化=電気への依存が前提なのだ。PC稼働は電源が要るし、仮に「バッテリーで8時間‼︎」とか言っても、LANのハブやルーターで電力が必要ならば、アクセス経路が塞がれている状態になる。
いろんな要因からなる「アクセスできない」状態に備えて、サーバー(データの置き場所)を複数にする、あるいはクラウド化するのはいいのだが、電気が来なければサーバは巨大な置物と化してしまう。
さて、この停電が天変地異や攻撃によるもので、ただちに命や健康に危機が及ぶようなものだったらどうなるか…市役所や区役所が避難計画、とか、住民の状況把握、しようにも、全てのデータが紙ではなく電子の箱の中だったら、「置き物」の前で停電解除を祈るしかなくなってしまうのか。
勿論、そういう時のためにインフラ系の組織や公共機関は「非常電源、自家発電装置」を備えているだろうけれど、それだって充分に機能するのだろうか。。。
DXを推進するのはいいけれど、「非常時」はなんだかんだ言ってローテクが勝つ。となると、わが職場のペーパーレス、DXも及び腰になる、かも、しれない…。