サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 92日目 前菜のお値段

 夕方定期通院の後、前の(前の)職場の同僚と夕食の約束があったので、三宮で集まった。私を入れて4人、しかも私ともう一人は今は違う部署にいる。けれど、異動しても誘い合って半年に1回程度他愛のない話ができるのは幸せなことだ。それを考えると、昨年3月までいた部署は「人は良かった」と断言できる。人間だから多少の合う合わないは当然あるだろうけれど、露骨に反目しあっている人達はいなかったから、人間関係のせいで仕事が進まない、回らない、ということは無かったのは本当に「有難い」ことだった。

 今回も、夕宴の舞台は中華料理屋だった。小奇麗な飲茶を提供する香港ベースの中華レストラン。料理人はおそらく本場から来日した方だろう。飲茶を注文するオーダーシートと鉛筆が置いてあるのも本場香港に倣ってだろう。長らく香港に行っていないけれど、懐かしさがこみ上げる。

 他の同僚がオーダーしてくれたものを喜んで食べていたけれど、エビの春巻きに海老蒸餃子、小籠包2種類、最後に卵と海老のあんかけご飯、デザートにはカスタード饅頭。香港ぽさ満点のメニューだ。

 2時間余、「総本山」の動向など聞いたり、こちらの「出島」の様子を話したりして、同じ職場でもセクションが変わればえらい状況が変わるんだなあ、と実感した。そうこうしている間に、遠からず次の異動の発表がやってくる。そういえば今度の4月に、一部のでかい組織はまた改変して、名前(だけ)を貼り換えるようだ。まったく、「責任の明確化」と「柔軟な業務担当」って、二律背反だよ。矛盾だよ。タテマエだけでもそれを通そうとして、また大量に名刺を無駄にするのだろう。ま、私には関係のないことだ。

 21時前に宴は終了。給仕のお兄さんが伝票を持ってきた。それを見ると…「前菜盛り 6xxxx円」という表記が!帰り道ずっと、「あの前菜は頼んだんじゃない!『前菜アリマス』と言われて、はいはいって言っただけ!」「ひとり、1500円(税抜き)見当だよね…」「『ゴチになります』級の値段設定だよな…」と、前菜談義でひとしきり盛り上がったのは言うまでもない。