サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 124日目 風呂仙人

通っているスポーツクラブには、風呂が付いている。スポーツクラブにシャワーはともかく、風呂っているのかなあ、ましてやサウナまで揃っているって、ここはスーパー銭湯か、とツッコミを入れつつ、運動する気が無くても風呂だけ来るのもアリかな、なんて考えたりもしてしまう。

会費は店の規模によって会費が違う。勿論、設備が充実するにしたがって、会費はお高くなる。基本は全店利用可なのだが、所属店舗より会費が高いお店を利用する場合は、決まった差額を払わないと使えない。

まあ、あっちもこっちも使いたい、とか、1店舗だけ行ければいい、とかいろんな都合もあるし、ただ、無駄に高いお金は払いたくないから、ホームの店舗をどこにするかということになるけれど、そんな近くに支店があちこちあるわけではないから、恐らく、自宅の近く、とか、職場の近く、とかで選ぶことになる。私の場合は自宅の近く、で選んだら、とんでもなくバカでかい店舗になってしまった。

最近タケノコのようにどんどん増えている24時間ジムとの大きな違いは、「シャワーやお風呂があるかないか」だ。当然、水回りの維持は莫大な費用がかかるから、そこを削ることでコストダウンしている。私がスポーツジムに入会した理由は「プールで歩きたい」だから、その時点で24時間街中マシンジムは候補から外れる。プールを備えているとどうしても総合スポーツクラブになるし、そうなると会費は高くなる。致し方ない。

また会費の設定が絶妙で、「週1」「週2」「それ以上」なのだ。個人的には「週3」「それ以上」にしてほしいが、恐らく損益分岐点的に、「週3」と「それ以上」を分ける理由が無いのだろう。週1会員は8690円、週2会員は13,530円、そして通い放題会員は16060円だ。1回あたりに換算すると、週1会員は2172.5円、週2会員は1691.25円。通い放題会員は、週3=12回ならば1338.33円、定休日以外毎日(=30-4=26日)ならば617.69円。もはや、普通に銭湯+サウナ料金より安くなる。(運動して)風呂入ってサウナも入ってこの値段になるのだ。なるほど、都会では銭湯のライバルがスポーツクラブだ、と言われる所以がこれで解明できた。

私も「ついで」と思いつつ、マシントレやプールの後は風呂に入って帰る。3カ月以上通って、時間もその日によってバラバラ(18時台、19時台、20時台、21時過ぎ)だけど、なんとなく晩の顔ぶれも分かってきた。その中に、「いつ見てもいる」人を発見した。街中の銭湯でも囁かれる「ヌシ」じゃあないけれど、16時のヌシ、18時のヌシ、20時のヌシっていうのは「公衆浴場あるある」だ。(男湯ではあんまり無いのだろうか?街中銭湯の女湯では大抵どこにでも生息している。特に、「いいシャワーのついているカラン」や、サウナの中にはよく出没する。)

しかし、見かけたその人の凄いところは、「18時に行ってもいる」「21時に見かけることもある」と、変幻自在に現れることだ。●時のヌシ、ならば、基本その時間以外にいれば「今日は早いのねー」とか「遅いのねー」と、ヌシ仲間から牽制球が飛ぶ。誰も突っ込まないところを見ると、はてはそのお方、風呂で暮らす風呂仙人?

風呂仙人を遠くに姿を認めつつ、日頃は「敬して遠ざける」文字通りの風呂サウナライフを送っていたが、なんと今日、サウナに入っていたら、風呂仙人と二人きりになってしまった。なんというタイミング。嫌ではないが、気まずい…と思っていたら、なんと、風呂仙人に話しかけられてしまったよ!!

詳細は割愛するが、その後、風呂仙人の周辺に現れるプチ風呂仙人たちもぞろぞろと現れ、何名かと顔見知りになった。顔見知りになることは悪いことではない。もう少し親しくなったら、何時に来ていつまでステイしているのか探りを入れてみよう。ただ、「ここに棲んでいる」と言われたら怖いので、やっぱり聞くのは止めておくべきか…

サウナマットを敷いてっと

 

(えっ、今話しかけてきたの風呂仙人さん…?!)