夕方ゴールデンタイムにお邪魔した御谷湯はゆっくりできなかった。
人の多さにちょっとしり込みしてしまった。
その後の夕食も、ちょっと期待外れでショボーン、な一日の締めくくりになるのか、と思っていたところ、
「最後の1軒で大逆転だ!」と相棒が言い出す。
何処に行こうと、と問いただすと、人形町に「ええ雰囲気の銭湯」がある、と調べたらしい。
電車で行くと数駅だけど、宿まで歩けない距離でもない。
ええい、なんとかなるやろ、と腹を括って向かったのが、世界湯@人形町。
人形町って、銀座からほど近いけれど、用事がないから足を踏み入れたことも無く。
晩の静まった街をとことこ歩くのは不思議な感じだ。
で、やってきた入り口。
すんごい渋さを感じさせるエントランス。このまま進むと真ん中で番台に突き当たる。
かなり高さのある番台だった。
22:40くらいの入店だったので、長くは居られないな、と思っていた。
そもそも、東京の銭湯はお湯も熱いので、長風呂向きではないので、「場所を拝みに来た」モードで入場。
人形町という場所柄もあり、時代が止まった昭和前半の面影を濃く残す内装。
風呂場も、左右、センター縦向きカランの東京スタイル。
中央のカランは鏡がないので低くすっきりしているのが特徴。
湯舟が2種類のみ、サウナも水風呂も無いシンプルさが潔い。
私が風呂場から出た23:10過ぎに入店してくる常連さんと思しき方も。
使い込まれた籐のカゴを借りて着替えをしていると、まさに「ここは来てよかった」と感じた。こういうノスタルジック銭湯は、なかなか普段来れない。
最後に逆転、ということにしておこう。
世界湯
営業時間 15:00~23:30
定休日 月曜日
浴場組合提供によるHP:http://www.268chuou.com/list/detail06.php