ニュウヨーカーになって久しいが、今はまだ「ひたすら数をこなす」のに夢中になっている部分もあり…
「レトロでなければ」とか、そういう頑ななこだわりで回っているわけではない。
ただ、レトロ銭湯は恐らく地元のシニア層が顧客の大半で、彼らが来なくなれば、あるいは店主自身の高齢化、病気、あるいは縁起でもないが死亡に伴う閉店もよくある話。
なので、今のうちにレトロな銭湯は行っておくに限る。
地下鉄中央線の緑橋、という駅を降りるとちょっとだけ賑やかな交差点になっている。
スーパーや飲食店が並んでいる。
交差点を北上し、ほんの少し東側に入った住宅街の中に「昌の湯」はある。
外観はこんな感じ。
ビックリしたのは料金の安さ。
確か320円?
お釣り貰いすぎじゃないか、番台のおばちゃん大丈夫かと思ったくらいだ。
「ウチは古いし、何にもないから」というのが理由らしいが…。
内装も、本当に昔のまま。
体重計がアナログなところはそれなりにあるけれど、これってエアコン?動くの?
面白いのは、浴場の一番奥に並んだカランのところは、タイルが積み上がってタイルが腰掛けになっている。
浴槽はトラディショナルな大阪スタイルで、でかいのが真ん中にドンとあって、真ん中で仕切られている。浅めのと深め、以上!である。
電気風呂も水風呂も無い。
いうならば、ここも銭湯の原型だ。
99%お客さんは地元の人だろう。
のんびり体を洗いながら語り場になっているお風呂屋さん。
ビジターの私はありがたくその場を借りさせていただいた。
そういえば、訪問したのは月曜日。前日日曜日が定休日だったからか、一日遅れの菖蒲湯になっていた。
2日連続で菖蒲湯に浸かれるとは、ちょっと得した気分になった。
昌の湯
営業時間:15:30−21:00
定休日:水曜日・日曜日
サウナ:無し
水風呂:無し
水桶:有り
ドライヤー:おかま式が1台(20円)
備考:
桶はケロリンだが数が少ないので持参がベター(殆どの人が持参してるぽい)
カランから出てくる「お湯」は超熱いので注意!
なお、すぐそば(本当に歩いて1〜2分のところ)にも別の銭湯があったが、台風21号の影響とかで廃業しちゃった模様。
嗚呼、残念。