最近、「サ道」の影響か、銭湯やスーパー銭湯だけでなく、サウナセンターもきになる存在になりつつある。
街中、繁華街にある、カプセルホテル併設の若干正体不明な建物。
今までは自分とは無縁と思っていたけれど、サウナや温泉が心地良さそう…となると行ってみたくなる。
思ったが最後、即実行の我々は、早速身近なサウナセンターに乗り込んでしまった。
今日お邪魔したのは、神戸三宮、山側の二宮にある「神戸クアハウス」。
ここはクアハウスだから、サウナよりは温泉が売りなのだろうか。
なんでも、一つの建物の中に、種類の異なる2つの天然温泉が引いてあるという。これは、気になるね…
ちなみに、三宮から送迎バスが出ているが、なんのことはない、歩いたって10分かかるかかからないか。
JRの線路に沿って東方向に進み、二宮筋商店街のところを山側に上がればすぐだ。
道路で言うならば山手幹線沿い。このブルーに塗られた建物。
なんと、24時間営業で、もちろんカプセルホテルでお泊りのお客さんは入ってから出るまでお風呂使い放題。
外には天然水の汲み出し販売所があって、100円入れると約18L「神戸ウォーター」(いうならば、「六●のおいしい水」みたいなものか?)が汲めるらしい。
入口はこんな感じ。なんだかレトロな懐かしさいっぱい。
この玄関入ってすぐカーペット敷きになっているので、靴を脱いで下駄箱の鍵をフロントに預ける。
おっとその前に、券売機で日帰り入浴の人は券を買う、のだが、ここで裏技を。
通常、日帰り入浴は980円なのだが、回数券を買えば1回880円になる。
更に、三宮駅周辺のチケットショップでは、この回数券がバラ売りされていることが多い。そこで買えば、800円を切るお値段で入場が可能になる。
一手間かかるけれど、ジュース1本分くらい得するので、今回はこの指南を親切に受けて、事前にチケットショップに立ち寄り、無事券をゲットしてから入場。
フロントで受付を済ませると、ちょうど真後ろにエレベータがあるので、それに乗って男性は3階、女性は4階へ。
脱衣所のロッカーはサウナセンターらしく、細長いタイプ。銭湯ではまず見かけないタイプ。このロッカーの形状の違いが、「サウナセンター」と「銭湯」を識別するカギになるのだろうか。
まず、女性は大浴場的なフロアがある。ホウ酸泉、という札がぶら下がっている天然温泉。とにかくバカでかい風呂桶。イメージ的には、神戸特有の「汲み出し浴槽」が3倍くらい大きくなった感じ。
その奥に、洗い場がある。洗い場の数は8個くらいだろうか。このスケールにしては洗い場の数は少なめに感じるけれど、それでも場所の取り合いにはなっていない。
シャンプー、リンス、ボディソープに加え、化粧落とし(クレンジング)も置いてあった。ご親切なことだ。ちなみに今の時期はクールタイプのボディソープやシャンプーも置いているので、好みによって洗い場を選んだらいいと思った(選択の余地がある場合は)。
体を洗い終わったら、まずはこのフロアのお湯に軽く浸かる。先程紹介したホウ酸泉は42℃強だろうか。源泉は37℃台のようだけれど、少し沸かして適温にしているようだ。浅めの浴槽だから足をしっかり伸ばせて快適。
隣には小さめの薬湯の浴槽が。この日はレモングラスだった。
更に、洗い場と向かい合うように、手前側の壁には重曹泉がある。かなり大きく、こちらも天然温泉だ。ただ、重曹泉の方は、なんとなく薄暗く、水も不透明で、かつ凄い勢いで水が噴出していることもあり、常にお湯がダバダバと流れている。なんだか怖いので、長時間入る気にはなれず、すぐに出てしまった。
一通りフロアのお湯を試したところで、上の階へ。
やはり、今日の本命は全て上の階にあるのだ。白木の階段を上がると、上の階に炭酸泉、水風呂、サウナがある。ここの水風呂は「日本最大級」らしいし、なにより炭酸泉、そしてサウナに惹かれて来たのだから、期待は高まる。
おっと、ノーチェックだったけれど、このフロアには半身浴用の浅いお風呂、寝転べる浅いお風呂もあった。なんと半身浴ゾーンは手が置ける板まで設置されていて、「読書OK」とか。今日は全くノーマークだったけれど、次回来るときには文庫本でも持ってきましょうかね…
少しだけ炭酸泉で身体を温めてからいざサウナへ。
サウナは3段組。温度計を見ると70℃弱。そんなに熱くないようだ。気張って最上段に座ってみたが、あまり相性が良くなかったのか、温まった感無く苦しくなったので6分で退出。
サウナの隣にある水風呂にお邪魔。樽のように作られた水風呂は確かにデカい。内側には座れるような段が付いている。頑張れば10人以上は入れるだろう。
ちなみに、ここの水風呂は、外で販売されている「神戸ウォーター」がそのまま投入されている、というのが最大の売り!ミネラルウォーターの中に身体を浸せるなんて、なんて贅沢なんだろう。
決してキンキンに冷やされているわけではないのだが、冷たいだけが爽快ではない、という見本だろう。18℃くらいで充分にクールダウンできる。
そして2分弱水風呂を楽しんだら、近くに置かれているイスやデッキチェアで休憩。男性の方は露天があって外気浴ができるらしいのだが、女性はそれが無いのでね…それだけが残念。
この気持ち良いサウナーミネラルウォーターの水風呂ー休憩、を繰り返すと、2時間もあっという間だった。夏場の暑さしのぎに、このミネラルウォーターにジャポン、は、本当に最高の贅沢だった。
建物や設備面での古さはあるけれど、丁寧にメンテもされているし、なにより炭酸泉、水風呂、サウナのコンビネーションが素晴らしすぎる。
近々また再訪してしまうだろう。それくらい気に入ってしまったサウナセンター初体験だった。
神戸クアハウス
営業時間 24時間 ※ただし、深夜に清掃時間帯あり、一部利用不可ゾーンができる
定休日 無し(年中無休)
アクセス:各線「三宮」駅から徒歩約10分弱 ※時間帯によっては送迎バスもあり
サウナ もちろん有り
水風呂 もちろん有り 日本最大級!ミネラルウォーターかけ流しの素晴らしい水質!
シャンプー石鹸 備え付け有り
備考 タオルの貸出は有るが意外に高いので、タオル類は持参するといいかも
浴室内でもミネラルウォーターが汲めるので、空のボトルや水筒持参するとよい。
公式HP:https://kobe-kua-house.com/