サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記174日目(それでも心斎橋は訪日外国人客で溢れてる)

鋸引道場の発表会前日。

レッスンとピアノ合わせは心斎橋でやるから、と、心斎橋にやってきた。

阪神間に住んでいる私にとっては心斎橋は正直アウェイだ。

最近は三宮のローカルスポットにも割とよく行くので、神戸方面や梅田は心理的にも気安いのだが、大阪、特に本町より南は結界を感じるので、やってくる時にもそれなりの気概が必要になる。

 

御堂筋を歩けば開放感があるので、少しは気持ちが楽だ。

今日の用先は心斎橋筋というのだろうか、あの長い長い商店街の中だ。

大丸が新装開店したことと、週末三連休も相まって、凄い人出でなかなか思うように前に進めない。

しかしながらそんな中を必死に人の波をかき分けて進む。

そんなことを繰り返すとぐったり疲れてしまう。

もう一つの疲れの理由は、人が多いせいもあって、道行く人のお喋りがかなり賑やかなことだ。

いつもこんな音量で他人のお喋りを聞くことは無い。

商店街を歩いていると、常に周囲の道行く人のわーわー話す声、それもかなり大きな声が耳に入ってくる。

よく聞かなくても、日本語じゃない外国語ばかりが飛び交っている。

心斎橋に来ているのはほぼほぼ訪日外国人客の方だ。それも圧倒的多数、9割がアジア圏の方だ。言葉や格好から察するに、中国(本土)、台湾、香港、あとはマレーシアやタイの人かな。韓国の人もいるのだろうけれど、韓国語っぽい言葉はあまり聞こえてこない気がする。

ときの政権の政策で、ビザが出にくくなったり、感情的なことで「観光行くのやめよう」というのはあるだろう。

だけど、とかく「おもてなし」なんていいながら、余所のアジア人には冷たい日本という国、殊日韓の間ではおかしなくらいお互い対立感情の煽り合いでとんでもないことになっているこんな時期に、敢えて選んでわざわざ来てくれる訪日外国人客の人たちをリスペクトしている。

(韓国の人じゃなくたって、日韓で煽り合いしていることは知っているだろうし)

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最近は昔ほど爆買いをしている人は見かけなくなった。

 

もちろん心斎橋筋を歩いている人たちの目的はショッピングなのだろうけれど、ひと時前に見ていた炊飯器4個抱えて歩いている人、とか、ブランドの袋を右手左手に2つ3つずつ提げている人はいなくなった。

逆に言えば、何度も日本に来てくれている「リピーター」もいるのだろう。

特に台湾や香港の人はリピーターが多いと聞く。

かくいう私も、1年前までは香港に年に3回は行く香港フリークだった。

かれこれ1年香港に行っていないのは、デモを懸念しているからではなく、香港は「とても賑やかで刺激的」なので、今の自分にはちょっとキツいかなあ、という心配があるからなだけだ。

話がずれてしまったけれど、インバウンドに「依存」する戦略は危険だと思う。(以前、サイパンに行った時にそれを実感して悲しくなった。昔々日本人が押しかけていたサイパンバブル崩壊を境に渡航者が激減し、フライトも減った。代わりに増えたのが韓国や中国からの旅行者。サイパンの人は日本語の次は韓国語、そして今は中国語を必死に学習して観光産業に備えている)

でも、「こんな状況」でも、まだ来てくれているインバウンドの目の前のお客さんを大事にしよう。その人たちがリピーターになってくれるか。友達や家族を連れてまた日本に来てくれるかどうか。それが本当の「サービス」の評価だろう。