気が付いたら11月も終わり。
毎月恒例のサンギョー医、アウトドア先生との面談の日がやってきた。
ワクワクする訳はないが、一応「会いたい」か「会いたくない」かどちらかと訊ねられたら前者だから、何某かの良い効果は有るのだろう。
「で、どうですか」と、あっちでもこっちでも訊かれるが、「まあ、まあ、です」と応えるしかない。或いは「可もなく不可もなく」だ。
就業上の問題は今は無い。毎年この時期は「嵐の前の静けさ」なのだ。ここで少しだけエネルギーを貯め、後は12月から来年のGW前まで、如何に持っているエネルギーをちびりちびりと放出するか。言うならばボブスレーレースみたいな感じのワークスケジュールだ。
だから、「今の今」は平和だけれど、「あと半年」の長丁場を、先を見通すチカラがあるかを試される。それがしんどい。
それに何より、12月、言うならば「命日」を目前にして、日も短くなる中なんだか自分のひっくり返った現場を天上から見る自分がいるような、得体の知れない不安感に付き纏われている。
そんなことを話していたら、アウトドア先生が、「しんどいんだったら、今の季節だけ薬を増やしてもらったら?」と進言。その手は考え付かなかった。
「もう少ししんどくなって二進も三進もいかなくなったら相談してみます」と答えたら、「しんどくなる二歩くらい手前で…」と返された。
そうか。崖から落ちる手前で、ってことか。崖から落ちてからでは遅いのだ。
崖から落ちるのと同じくらい怖い、「頭上に注意」!
アウトドア先生の、こういう「ちょっと先を見ている感」が、安心を呼ぶのだろうか。
師走を乗り切れるか(精神面で)心配なので、年を越す前に、またお会いする約束を入れておいた。