神戸市長田区って、どちらかというと海に近い平地のイメージがあった。
でも実は、山に迫った方にも長田区は続いている、ということをオフンロ廻りで知ることになった。
多くのオフンロチャレンジャーにとっての難関は、「高丸湯」(神戸市垂水区)らしい。なんせ、定休日多いし営業時間短いし…ということで。ただ、高丸湯は、アクセスはそんなに大変では無かった。山陽電車に乗って駅にさえ辿り着けば、山登りをしていけば目的地が待っている。
今回お邪魔した「ゆぇ〜ぶ・なぐら」さんや、近くにある「あさぎり湯」は、電車+バス(+歩き)なので、私にとってはむしろ此方の方がアタックしづらい印象があり…ただ、神戸市営地下鉄・バスの一日乗車券があったおかげで廻る気力を持つことができた。
で、このゆぇ〜ぶ・なぐらは、長田区名倉町にあるからなぐら、なのだが、山、丘の中腹にある…といったらいいのだろうか。神戸市営バス11系統にお世話になる。板宿と新開地を結んでいる路線で、結構な山あいを走っていく。
新開地には一年前辺りから度々訪ねているけれど、基本徒歩圏内しか行ったことが無いので、11系統、それも石井橋を曲ってからは完全にアウェイな世界だ。
車窓から景色を見ては「へー」とか「ほー」という感じ。ビジター丸出しである。
ちなみに11系統は割とバンバン来るので、バス便の中ではアクセス良好と評価できる。
「名倉町」のバス停を降りるとすぐに看板が見えるので、迷うことは無い。
ちょっと道路から下の住宅街に降りていく感じ。
割とこぢんまりしているな、というのが第一印象。
入口に券売機があるのでそこで入湯券を買う。
なお、ここも湯遊び広場系でいろんなジェットバスが導入されていて、偶数日と奇数日で男湯女湯を入れ替えるそうだ。片っぽはスチームサウナ(追加料金無しで使用可)、もう片っぽが乾式サウナ(こちらは追加料金が必要)になっている。この日は女湯がスチームサウナ。
中に入ると、おっと既視感あるなあ。ホームの「おとめ塚温泉」と施工業者が同じなのか、貼り紙とかロッカーとか見覚えがある。変に安心感が湧いてくる。
いざ浴場に…向かうと、超コンパクト。だけど、頑張っていろんな種類のジェットバスが入っている。
スチームサウナもお試ししてみたが、なかなか熱い熱烈な蒸し部屋で、よくある「ぬるいスチームでは物足らない」人には是非オススメだ。
このコンパクトさながら露天風呂もあるし、露天スペースに水風呂も付いている。ちなみに露天風呂はあまり露天では見かけない深風呂になっていて、なぜかというとそこにもジェットバスが導入されているから。
つまり、「限りあるスペースをとことん有効活用して作られている銭湯」というのが見て取れた。
お風呂から上がった後、フロントにいたご主人と少し話をした。
浴場組合の支部長をされているらしく、先細りの街中銭湯の現状を嘆いていらっしゃった。が、正直、街中銭湯のライバルはスーパー銭湯では無い、と思う。450円で、ここまで楽しませてくれるならば、それでいいじゃないか。
少なくとも、ゆぇ〜ぶ・なぐらにおいては、そこそこの固定客がいらっしゃるようなので、当面は安泰だろう。
なんだか、有料のドライサウナも気になるので、またいつか11番バスに揺られて再訪したい。
ゆぇ〜ぶ・なぐら
神戸市長田区名倉町2-1-27
営業時間 14:00−23:30 (最終受付23:00)
定休日 木曜日
サウナ 有り(男湯と女湯が日替わりでスチームか乾式かどちらか)
水風呂 有り(露天スペースにあるよ)
シャンプー石鹸 備え付け無し(番台で購入を)