研修とはいえ東京にやってきた。
名物銭湯が多い東京なので、せっかくだから何処かしら入りたい。
と思っていたら、前入りした今日泊まるホテルは人形町が最寄り駅。
そこから水天宮は目と鼻の先だった。
最初はスパレスタに行くつもりで地下鉄半蔵門線に向かい、永田町で乗り換えるつもりだったのに、地下鉄の行先が「押上」になっていた。
私の半蔵門線の記憶は20年前で止まっている。当時は水天宮止まりだった。
いつのまにか東京はどんどん地下鉄が延伸して私鉄相互乗入が激しく行われている。…まあそれは置いておいて、とにかく目の前の電車が押上に行くというので、急遽行先変更。
まずは押上にある大黒湯、というところに押しかけてみることにした。一人旅はこういう時便利だ。誰にも相談が要らない。予定が未定ならば、尚更だ。好きな時に好きなことができる。
水天宮から押上駅まではすぐだった。10分かかったかかからないかくらい。
その駅から地上に出て、スカイツリーとは「反対方向」=南側に歩いていく。
大黒湯さんのHPでは「カーブスを南に曲がる」と書いてあるのだが、なかなかカーブスに出会わず不安になった頃にカーブスが現れるので心配無用。そして、すぐ次のブロック、寿司屋さんの角を左に入るともう大黒湯が見える。
周りはスカイツリーがすぐ近くにあろうとそんなの関係ねー、な庶民的な住宅街の中。いい雰囲気だ。
表の佇まいは、昭和的な香り漂う街中銭湯。
入ってすぐにフロントがある。そこはちょっと脱昭和。
フロントを右に見ると、左側に、ラーメン屋とかに置いていそうなコンパクトサイズの券売機があって、そこで入湯券を買う。貸しタオルは50円で、フェイスタオルとバスタオルが借りられる。なので手ぶらで行っても無問題。
さて、暖簾をくぐって女湯ゾーンへ。脱衣所も昭和な雰囲気を残していた。
ガラス張りの風呂場もレトロ…だが、ここは底力がハンパない。
脱衣所から見える内湯は昭和な街銭湯そのものだ。しかし、何かが違う。
左側にちょっと大きめの浴槽があって、そこは「ウォーキングができる歩行湯」だった。
確かに、アクアビクスってシニアの方の健康にも良さそうだし。お湯も温めなので、熱湯が本当に苦手な人はまずはここから、という感じだ。歩行湯の奥には薬湯タブがあって、そこは本当に「日替わり」になっている。今日は生のミントが突っ込まれていた。なんと清々しい。
そういえば、ここの存在を知ったのは、「街中銭湯なのにサウナが凄い」という評判からだった。
ちょっとお値段張るけれど、サウナも付けると追加料金200円。海外のイベントに参加する時と同じ紙リストバンドを手首に巻かれる。コレがサウナ利用の印。
200円で、遠赤外線ドライサウナとスチームサウナ両方使えるのだが、特にドライサウナにビックリ。電車座りでMAX7名といったところだろうけれど、薄暗くてフィンランドの本格サウナの雰囲気が漂う。ただ、TVは埋め込まれているんだけどね…ヒーターは電気式の、本当に熱線が熱くなっているタイプ。今時あまり見ない。壁の上の方に取り巻くように据え付けられている。
90℃ちょい超えの室温と、部屋のサイズがいい感じ。
水風呂はすぐ隣に家族風呂サイズ、19℃設定。
更に今日は女性が露天風呂の日だったので、独特の匂いのするルフロ露天風呂も堪能。
この匂いは確かに賛否両論、好き嫌い分かれそうだ。私は「好きではないが、だからといってコレが有るから来たくないとまでは言わない」レベルか。
そのルフロ温泉の隣に源泉水風呂もあった。20℃くらいなので、水風呂の取り合いをしないで済む。スチームサウナは露天ゾーンにあるので、スチームサウナの後はこちらの水風呂に浸かるのもアリだ。
そして、ここの銭湯の凄さはここから。露天ゾーンから2階に上がれるようになっている。
2階に上がるとウッドデッキ、整いイス3つ、デッキチェア2つ、ハンモックまで!
(1階にも整いイス、ベンチ有りなので、サウナー諸氏にとっては本当に嬉しい限りだろう)
シャンプー、ボディソープも設置あるし、タオルも(無料ではないけれど)貸してくれるし…
岩盤浴やマンガ雑誌読み放題、館内着にはあまりときめかない私にとっては、ここの装備はフル装備、いや、それ以上。
もはやスーパー銭湯並み、いや、それ以上だ。
大黒湯
東京都墨田区横川3-12-14
営業時間 火-金 15:00- 土 14:00- 日・祝 13:00-
定休日 月曜
アクセス 地下鉄半蔵門線/東武線「押上」駅から徒歩約5分ちょっと
JR「錦糸町」からも10分ちょっとらしい
サウナ 有り (別料金200円) スチームサウナとドライサウナ両方入れる
水風呂 有り 内風呂は約18.5℃。冷た過ぎない。
露天ゾーンに源泉水風呂有り。そちらは約20℃
シャンプー石鹸 備え付け有り
備考 貸しタオル有り(50円でフェイスタオルとバスタオル)
本当に手ぶらで行ける銭湯