2020年の目標に、「月に1冊はいわゆる名作を読む」を上げた。
最初に選んだのがアカン本だったのかもしれない。
ロシアもの、しかも文庫でも分厚い3巻もの。まあなんだっていきなりそこ⁈と思われても仕方ない。
たまたま目標を書いてたその時に「おそロシアに行ってきた」という軽〜い紀行エッセイを読んでいて、その著者が「これなら割と面白い」と言っていたからだ。
「おそロシア」を書く軽いノリの彼が「面白い」といったのだから、まあ試してみるか、とこれまた軽いノリで決めてしまった。が。
正直、最初はつまんないよ。
やたらと、登場人物が増えてくる。アンタ、誰やねん、とツッコミを入れたくなる。前半部分は、「何を言っているのか分からん」部分も多い。
ところが、半分ちょい過ぎから、言うならば、モノクロ映画に急に色が付くように、劇的に「入ってくる」ようになる。
そうなれば、やたら場面が変わり、人が増え、というのも「この人この後で何やってくれるんだろう」と楽しみに待つばかり。
下衆な言い方だが、あの海外連ドラ「24」ばりだ。
そして、驚くべきことに、1巻の中では時の流れとしては24時間経っていないことになっている。
さて、明日からは2巻に突入。光文社文庫はご丁寧に「登場人物一覧」のしおり付きなので、このしおりは無くさないように注意して読まねば。