街中銭湯の宿命でもある、閉店・廃業。
昔と違って、家風呂が当たり前だし、少子高齢化で銭湯を必要とする人は右肩下がり。更に、そんな状況だから風呂屋さんも後継者がいない・経営者自身の高齢化・設備の老朽化などで、「どこかのかタイミング」で店じまいを迎えるパターンが多い。
ここ数日、立て続けに、訪問したことがある銭湯の閉店ニュースが舞い込んできた。なんという偶然なのか、どちらも大黒湯である。
まずは地元神戸の大黒湯。
大好きな阿片窟・湊山温泉からすぐのところにある、歴史あるレトロな佇まい。
平野の交差点から歩いて行けたし、バス停「石井橋」からならもっと近い。
割と最近、フロント式に改装し、カランも自動水栓に交換して、まだまだこれから!という頑張りを感じる銭湯だった。
しかし。最初はTwitterで、そして今はWebでも。
店主の方が5月のあたまにお亡くなりになられたとのことで、後継者がいないから…という理由での閉店だそうだ。
古いながらも、非常にメンテナンスの行き届いた綺麗な内装だったし、コンパクトだけど、サウナも含めて必要十分条件が整っている街中銭湯だった。
100年を超える歴史も、少子化、コロナ、寿命には抗えず。
そして、もう一つは東京の大黒湯。
足立区・北千住にある、堂々とした佇まいのザ・レトロ銭湯。
こちらは、6月末で閉店とのこと。
緊急事態宣言のこともあるし、再訪は叶わなさそうだ。
街中銭湯は、「また行きたいなあ」が夢で終わることもある。
「行きたいなら行く」、こうしなければ、後悔が残ってしまう。
(ただ、今はコロナの影響もあるので、地元の常連の方、特にシニアや基礎疾患のある方などに配慮して行動するのが大事ですね…)