ポーッと過ごしていたら思い出さずに忘れてしまいそうだったけれど、今日はアメリカの同時多発テロから20年。
当時、私は仕事が全然忙しくなくて、毎日定時で職場を出た後、週に3回ほどは近所のスポーツクラブに通っていた。
その日も、いつも同様、軽く泳いで、それから1コマくらいスタジオの初級レッスンに出ようと思っていた。
インターバルの休憩時間に、ロビーにあった大型テレビを見ると、高層ビルが映っている。アメリカ、NYのようだが…
…飛行機が突っ込んで、煙が上がっている。…特撮?新しい映画か?TVドラマのプロモーションか?
それにしては、次のシーンに進まない。一体なんだ、放送事故か?と訝しんだところに、テロップが出た。
貿易センタービルに飛行機がぶつかった、と。その時は、それしか分からなかった。
なんだか居心地が悪くなって、ジムを切り上げ、自宅に帰ると、更に飛行機が突っ込んでいると。テロの可能性が濃厚、と。
映画のような話が現実に起こっている、ということに、訳がわからなくなった。
そしてその後、犯行グループは、イスラム過激派という事が報道され、世の中の人が知る通り。
それから20年。
世の中は良くなったのだろうか。特に、テロ以来、「危険な存在」という色眼鏡で見られるようになりがちになった、イスラム系の人たち。
オリンピックなんかの「多様性」というフレーズが空々しく響くのは、長い時間が過ぎても、「変わっちゃいない」ことを肌身で感じるからだろうか。
そして、この8月末、またアメリカとイスラムの大きな関りを目にすることになったのは、単なる偶然なのか何なのか分からない。