大阪湾から播磨灘にかけて、春先になると「イカナゴ漁」がある。
このイカナゴを佃煮にするのが、阪神間から播州海沿いの春の風物詩。
イカナゴ漁の解禁日が近づくと、スーパーにはイカナゴコーナーまでできて、臨戦体制。
西宮に住んで20年余、こんなものを毎年見ているので、「いつかは自分で作りたい」という野望を膨らませながらも、なかなか実行には移せなかった。
いかんせん、いかなごの入手が難しいのだ。特にこの4-5年は不漁が続いていて、漁期1日、なんていう年もあった位だ。
今年も夢は夢で終わるのか、と諦めかけていたところにキッポーが。相棒、今日平日休みじゃないの‼︎昼前に気付いてLINEで「イカナゴ売ってるか見てきてよ」と指令を出す。
果たしてー
イカナゴ、無事入手。
イカナゴ1パック。1kg単位で販売だけど、結構いいお値段。
風呂に行って帰ってきた後、夜な夜な釘煮作りに初挑戦。
まずはパックから出して水洗い…
醤油にみりん、お酒、そこにざらめを大量投入。結構な量の糖分に若干ビビりながらも、どんどん投入。
煮汁を沸かしていく。煮魚の基本、煮立った中に入れないと生臭みが残ってしまうので、ここ重要。
沸いたところに、イカナゴ投入。一気に入れずに、少しずつ小分けにして入れるのがキモ。
始めは落とし蓋をして、強火で煮立てる感じ。
あとは、煮詰めていく。かき回すと身が崩れるので、鍋を揺すって偏りを取る感じ。
だんだん、釘煮らしくなってきた。
煮汁が無くなったら、鍋から揚げて、冷まして完成。
できあがり。
甘辛塩っぱい風味がしっかり出た。
ビギナーズラックで、割と美味しくできた。
来年もできるかどうか分からないが、機会があればまたやりたい。