サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

314 銭湯の日(銭湯とスポーツクラブの相関関係について考える)

 今年もやってきた、「銭湯の日」。でも、近場でめぼしいイベントが無かったので、おとなしくスポーツクラブに行っていつもと同じようにクロストレーナーで30分歩いてから風呂に入って帰宅。

 そういえば昨日だったか、朝のテレビで「ちょこザップ」の特集をしていた。あっという間に会員数を伸ばして、全国一になっているらしい。確か1年前は、「自宅の近くには無いしな」と思っていたが、気づいたら自宅の近くにもできている。(ただし、普段の行動範囲ではないので、「わざわざ行く」場所だ)恐るべし増殖力。

 ちょこザップの戦略としては、とにかく「安く、お手軽に」かつ「今までジムに無縁だった層を取り込む」というところだそうだ。だから、ガチ勢は最初から相手にしていなくて、「ちょっと寄り道~」くらいの緩い感覚で来てもらえばいい、というところらしい。そもそも、CMでも流れているけれど、更衣スペースも無いし、靴も履き替えなくてOKということにしているけれど、洋服汗びちょになりそうとかスーツ破れないのとか革靴のままで運動できるのかいとかツッコミどころ満載なところは上のスタンスでオールクリア、というわけだ。

 そして、「寄り道」してもらうためのコンテンツとして、美顔器、脱毛器、セルフネイルキットは置いているけれど、維持費のかかるシャワーとかお風呂はカットしている。そこでコストカット。逆に言えば、「運動の後はお風呂だよね~」という人は、いわゆる総合スポーツクラブを選ぶことになる。

 そして、昨今の街中銭湯のライバルはいわゆる総合スポーツクラブで、そしてその総合スポーツクラブは振興勢力の24時間コンビニジムやちょこザップの台頭を気にしている、というのがフィットネス業界の構図か。

 確かに、会員のスポーツクラブで風呂がついていて、かつ会員種別が行き放題であれば、「風呂だけ行ってこよっと」という選択もはたらくし、実際私も何度もそういう使い方をしている。現行会員の人で、結果的にそうなったか意図してそうしているかは分からないけれど、「風呂(だけ)会員」というのもいらっしゃるだろう。否、当の施設ですら、「風呂サウナが目的だっていいい」と居直ってさえいる。つまり、それだけ会員獲得が熾烈な競争になってきている、ということか。

 かくいう私も、「風呂だけ行こうかなあ」というマインドが根付いて以降は、あまり街中銭湯にわざわざ行かなくなってしまった。嫌いになったとかではなくて、月会費の元を取るためにはスポーツクラブに行ってやれ、という庶民な根性が顔を出すからというのもあるけれど、銭湯じゃないと無い施設設備があるからこそ行く、という部分もあるので、そういう個性が光る銭湯を探してまた行ってみたい。