多くの人が鬱病、あるいは鬱っぽいと思って病院に通うきっかけは「眠れない」からではないだろうか。
私は周囲もびっくりするくらいのロングスリーパーで、平日でも7時間半以上、できれば8時間は寝たい。
しかし、昨年4月以降は就労環境が変わって、朝早起きを余儀なくされ、仕事も激変したので脳みそが疲れ切った状態で帰宅、即就寝という生活だった。
しかし、布団に入っても寝付けない。あるいは、「何か考えている」(脳のメモリが動き続けている)状態だったり、朝4時くらいに目が覚めてその後再眠できなかったりと、明らかに「自分にとっての睡眠のクオリティ」は下がっていた。
最初に病院を受診した主訴は
「仕事に行くのが辛い」
だった。先生は状況を1時間に渡って丁寧に聴いてくれた。
当時は、苦しいながら、職場でどう凌ぐか、必死のパッチで脳をぐるぐる回転させていたのだろう。昼夜問わず。
「まずは、仕事のことから離れて、ゆっくりしてください」
と、抗うつ剤(気分を上げる薬)と睡眠導入剤が処方されたというわけだ。
おかげで今はよく眠れるし、最低限の日常生活は送れるようになった。
だけど、職場復帰となると、服薬しているだけではアカンと気付くようになった。
今日の受診時に「春には仕事に戻れるでしょうか、でも休みが長かったから不安です」というと、
「気持ちの問題は別です」
とあっさり返ってきた。
つまり、少なくとも私の主治医の先生的には、「起きれて日中活動できてメシが食えて薬もちゃんと服薬できるなら、とりあえず社会復帰できるんじゃない?」という見解なのだろう。
でも、私は個人的には今回のは「鬱病」ではなく「鬱状態」だし、初回先生がポロッと言った「適応障害」というのが的を得ていると思っている。
じゃあ何に適応できていないの、と言ったら、仕事?職場?
異動して職場や仕事が変われば解決するのだろうか。
自分の考え方、感じ方、行動のクセが、不適応の原因になっているのだったら、それは薬だけでは治らない。そこを感じて、悶々する部分があるのだ。
どん底から少し這い上がってきた、浮上することができるようになってきた故の次の課題か。
認知(行動)療法やら、カウンセリングやらが必要なのかなぁ。