さて、東京名物焼き豚をいただき、若干燻された我々。
時計を見ると21時過ぎ。
まだまだ銭湯は元気に稼働中。
ということで、3軒目行っちゃいましょう。
五反田から再び池上線に乗る。
どうでもいいけれど、池上線の改札は地上4階。
駅に隣接して小さなショッピングセンターがあり、そこがエスカレーターをつけてくれているけれど、閉店後は階段の利用を余儀なくされるみたいだ。
早く帰ってこないと、疲れそうだな(汗)
閑話休題。
荏原中延という駅にやってきた。初めて降りる駅だ。
降り始めた雨の中、商店街を抜け、住宅街を歩いていく。目指すは「富士見湯」。
ビル型銭湯の1階で、暖簾がかかっていなければ存在感薄そうだな…。
おそらくビル型に建て替えたときにフロント式にしたんでしょうね。
入り口すぐに券売機があるので、入場券やシャンプータオルが必要な人はここでチケットを買ってカウンターに出すことになる。
前半の2軒は外観から昭和・トラディショナル感醸しまくりの銭湯で、中も「まんま」だった。460円でタイムスリップできるわけだ。
そんな中、なぜこの「富士見湯」を?と思われるかもしれない。
実はここ、浴槽が面白いと思ったので実物を見たくてやってきた。
浴槽が二つあって、一つはデカい檜風呂だというので。
さて、実際に浴場を見てみると、ど真ん中に浴槽が2つ。手前、奥、と並んでいる。
右左の壁のみにカランが並ぶ東京では珍しい配置。カランは両脇とも8個ずつくらいはあるんじゃないかしら。
気になる浴槽だが、手前は檜風呂、奥は人工温泉。人工温泉の内容だが、秋田から「奇跡の石」北投石を持ってきたらしい。この北投石、今はもう採掘が制限されていて持って帰れないらしい、「規制がかかる前に採掘してます」と書いてあった。
どうやら微量の放射能が出て、ちょっとラドン泉のような効能があるようだ。
(難病奇病も治す、とか書いてあったけれど、あんまりオカルトやマユツバ系に走るのは好きじゃないので、「健康によさげ」、ふんふん、というレベルの解釈にしておく)
結局22時過ぎまで風呂場にいたけれど、意外に客層は幅広く、いろんな年代の方がパラリパラリと遅い時間でもやってくる。レトロ銭湯だと早じまい、あるいは晩遅い時間だとガラガラ、お客0-1人、というところもざらなので、ここは実は流行っている方かもしれない。
フロント式、かつ割とキレイ目なので若い世代も抵抗なく使えるのかな、と邪推してみたりもする。
ちなみにお湯は東京標準からしたら若干ぬる目かもしれない。
檜も北投石も42度くらいではないだろうか。
熱湯好きさんには物足りないかもしれない。
北投石側にはジェットも2か所付いていた。肩や腰にジェットを当てて、溜まった疲れをほぐしてからフィニッシュ、とすることにした。
着替えていい気分になっていざ帰還、と思ったら、こんな張り紙が…
一体どんなお客さんが来てしまったんだろう…
富士見湯
品川区東中延1-3-8
営業時間 15:30ー23:30 ※最終入店23:15 (15分で入浴?できるの?)
定休日:月曜日
アクセス:東急池上線「荏原中延」から徒歩5分くらい。「戸越銀座」からでも同じくらい
サウナ:無し
水風呂:無し
シャワー:左側に2つ有り
桶:ケロリンだったかな
備考:
脱衣ロッカーは100円式(100円硬貨が必要、使用後返却のやつ)
横にコインランドリー有り