さて、一軒目の明神湯で既に強烈な昭和な洗礼を受けた我々。
もう充分に「Allways 三丁目の夕日」感を味わって帰りの暖簾を潜ったのだが、「ニュウヨーク出張」なら一軒で終わるわけにはいかない。
次の訪問先は、割と近くにある「松の湯」。
明神湯と同じような宮造り、昭和な銭湯である。
明神湯を出た後、御嶽山駅まで歩いた。
そこから戸越銀座駅まで東急池上線に乗車。3両編成のかわいらしい電車だ。
ワンマン運行しているらしい。
駅を降りた後、住宅街を歩く。
団地を過ぎるとハイソなマンション、いや億ション…。
しかし、それを過ぎ去るといきなりこの松の湯が現れる。
その落差たるや。
そして、破風屋根を潜ると、ついさっき出たばかりの風呂屋と見まごうレトロな作り。
ビミョーに違うが、なんとなく雰囲気はそっくり。
奥に浴槽3つ、真ん中は円形の浴槽。
人間洗濯機か?と期待するが、実際はジェットが4箇所に付いている関係で渦ができているようだった
ちなみにお湯は全部熱い(東京標準)。ぬる湯が好きな人は無理。
せっかくなので、ジェット風呂に我慢大会状態で入ってみたが、43度はあるだろう。
明神湯は薬湯という「逃げ場」があったけれど、ここ松の湯は逃れようがない。
ペンキ絵の下の店主の手書きの貼り紙も「水で埋めるのも程々に、他の人の迷惑にならぬよう」→常連さんは皆熱湯好みとみた…。
東京トラディショナルスタイル、カランが壁に対して縦に並ぶのは明神湯に同じ。
壁際ではなく、カランのたもとにイスが置かれる。
また、備付の桶は檜製。北区の稲荷湯と同じですな。
トラディショナル銭湯なので、壁のペンキ絵は一見の価値あり。ペンキ絵は今日訪問時は女湯は赤富士だった。
なお、常連のおばちゃんがマナーにうるさいので、浴場の扉は最後までしっかりと閉めましょう。
(私ちょっと閉め方が甘かったらバッチリチェックされていて、すかさず注意されましたわ…「我々(脱衣所にいる人)はいいけど、中に居る人が寒いんだよ」と…)
サウナ:無し
水風呂:無し
シャワー有り(これで水をかぶると熱さがしのげる)
桶:檜
松の湯
品川区西五反田6-18-3
営業時間 15:30-24:00 ※日曜日は15:00から営業
定休日:月曜日
アクセス:東急目黒線「不動前」が近いらしい(徒歩7分程度、と)。
五反田駅からも歩けなくはない。
備考:泡タイプのリンスインシャンプーとボディソープが常備されている。
浴場組合作成のHP:http://www.shinagawa1010.jp/list/matsunoyu_a.html