月に1回・恒例のサンギョー医の面談日。
予約時間になって、ドアを開けると…いつもと様相が異なる診察室。
通常は、部屋の奥にデスクが置いてあって(まあ、いうならば大学のセンセーの教授室みたいな感じ?)、手前の壁には本棚、そしてデスクの前に座る用の椅子が置いてある、のだが。
今日は「デスクの前に更に机」。いうならばベッドのサイドテーブルみたいな変な高さのちっちゃめの机が置いてある。その上にはアルコール消毒液。
ははん、コロたん対策で、「絶対に飛沫感染しない距離」をキープするための策か。
いちお、医療現場なので、気を使ってます予防してますということか。
実際には、この「机と椅子」の間に、もいっこ「小机、アルコール除菌剤付き」があった。
幸いなことに、今回アウトドア先生に「悪いこと」は報告せずに済むのがありがたい。
先日の人事異動でも私は対象から逃れたし、部署内の仕事割り振りでも、次年度は大筋今年と同じ仕事ができる。そういう意味では心身の安寧において、不安要素は少し減っている。まあ、しいて言うならば、4月から異動で来られる方が、ちょうど1年前の私と同じような「病み上がりさん」で、その方は私より遥かにハンディが大きいだろうし、それでも人事的には「頭数カウント1」だ。
体調も、快方に向かっているし、食欲なんて体重リバウンドで困っているくらいだ。
睡眠も、むしろ朝方「眠い」くらいだし。先日びよいんに行ったときに「健康になれば薬が勝つ(から眠くなる)」と言っていた件があるので、睡眠剤ならば減らしてもいいのかもしれないけれど、でもブロチゾラムは飲まずに寝るとやっぱり熟睡できないので、夜夜中の安眠は睡眠剤で担保されているのかもしれない。
そんなことを考えつつ、話題は巷で大騒ぎのコロたん騒動へ。
学校を休講にするのは昨今の要請もあり、だけれど、学生生徒をいつまでもプラプラさせておくわけにはいかない。そこで、「e-learning」とか、活用していかないといけないんじゃないの、と、アウトドア先生は繰り返し熱弁をふるっていた。
ご自身が学校、という環境の、しかもサンギョー医なので、センセイなどがコロたん発症となってしまうと、「職場の労働衛生、安全衛生にかかわる問題」になってくるのだろう。
若者は大丈夫だけど、「お年の先生は学校で授業をするのは自らハイリスクに飛び込みにいっている(ようなもの)」と仰る…
まあ、あと3年5年で退職だから、と、昭和の時代から使っている古ぼけた講義ノートを頼りにプリントも配らずパワポも使わずひたすら喋りまくる講義をやることは止めない、けれど、ちょっとのひと手間、e-learningを導入することによって、「学校に来なくても授業ができる(=通勤や教室での罹患を防げる)」というメリットがある。
アウトドア先生は、「こういう非常時に適応するのが生き残る策だ」と熱っぽく語っていたけれど、確かに、太古の昔から、ある程度一定のサイクルで大きな病気が流行って、そこでうまいこと突然変異とか、特異的にウイルス耐性を持つ個体や種族が生き延びていった、それが進化の過程なのだ。
中世のペストと比較するのもどうかと思うけれど、ミクロでみれば「働き方改革」、リモートワークやe-learningなんかが、「現代社会」への適応であり、今回のコロたん狂騒曲への対症療法、進化のワンステップ、なのかもしれない。
そんなことまで考えてしまった深い深い30分弱の面談だった。