サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記517日目(究極のナポリタンを食す)

ナポリタン(スパゲティナポリタン)が好きだ。ザ・喫茶店メニューの代表格、あるいは昭和な百貨店レストランの名物メニュー。

これは決して「パスタ」ではない。いわゆる「イタ飯屋」(死語)に行っても、ほぼ出てこない。日本独自に進化した洋食メニューだろう。

まあ何処でも割と見かけるメニューで、大はずれはあまり無いけれど奥は深いと一人勝手に思っている。

具材は大抵玉ねぎ、ピーマン、そしてベーコンやソーセージ、ハムの刻んだやつ。

麺はどっちかというと「よく茹で」であること。ナポリタンの世界に「アルデンテ」という言葉は無い。

ナポリタンの味のキモはトマトケチャップにあると思う。メーカーの嗜好も有るし、そこにどんな調味料を加えるかで店主の好みも分かれる。

厨房では、これらを手順通りに調理することで、ナポリタンは出来上がる。

が、大事なのはここからだ。庶民派洋食のナポリタンに欠かせないアイテム、それは粉チーズとタバスコソース。勿論、「かけ放題使い放題」でなければならない。食べてる最中にタバスコや粉チーズを引き揚げてしまうような店は論外だ。

さて、数ヶ月前から「どうせ食べるなら、できるだけ美味しいナポリタンが食べたいなぁ」という欲望がムクムク湧いていた。最近のGoogle先生はより親切になっていて、「ナポリタンの美味しい店 大阪」とか入力すると、候補をじゃらじゃら出してくれる。便利な世の中になったものだ。

Google先生が教えてくれた店に行ってみることにした。場所は難波。私にとってはアウェイだ。それもなんばパークスの中とかではなくて、フツーの市中、どうやら日本橋の方向に向かって行かねばならないらしい。アウェイの二乗だが、極上ナポリタンには代えられない。

メイド喫茶やらトレカのお店など、普段の生活では全く縁の無いお店群をすり抜け、到着したのがここ。

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店に入ると、いきなり松屋にも置いてある食券販売機と遭遇。ということは、表で何食べるか決定しておかないとまごつくね…

まあ、私は何も悩まず、「目玉焼きナポリタン小」に決定。小といっても300gだ。少食の人は完食できないかも知れない。

席に案内される。カウンターだけじゃなくて奥にボックスシートがあるのがいい。

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そして、例の小道具はこのサイズでスタンバイだ。この時点でかなり期待値が上がる。

待つこと10分くらいだったか、遂に噂の極上ナポリタンとご対面。

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キターーーーーーー

♪───O(≧∇≦)O────♪

ナポリタンは銀皿か鉄板で出てくるべきな人なので、このビジュアルの時点で一気に幸福感上昇(単純だ)。

 

では、賞味させていただこう。

まずは、オリジナルの味を賞味。

う、美味い。

ケチャップの濃厚さ、でもトマトが甘過ぎず、酸っぱ過ぎず、まさに絶妙なバランス。

麺も太くてモチモチだ。これはパスタじゃあない。でも、うどん状かといったらそうでもない。「ナポリタンの麺」の理想型だ。

肉はソーセージだった。このソーセージも、割と食べ応えのある食感のものを斜めにスライスして炒めている。いいアクセントになっている。

目玉焼きはトッピングだけれど、この店の味付けだったら目玉焼きは「あった方がいい」かな。途中で目玉焼きを崩して、黄身と麺を絡めながら食べていく。

そして後半に差し掛かったら、タバスコを投入。ちょっと味に変化を付ける。決してかけ過ぎてはいけない。少しずつかけて、この店の味とのベストバランスを勘案するのが大事。

そんな訳で、夢中で300gを完食。

感想は…文句なく、今まで食べた中のナポリタンで一番美味しかった。

これまでナポリタンに興味を示さなかった相棒も、「確かに美味い」とナポリタンの美味さと奥深さに目覚めたようだ。

きっと「この店の」ナポリタンたべたさに、また来るなきっと。ちょっと遠いけど。