サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記576日目(改めて、「天上の葦」を読む)

一度は読んでいた「天上の葦」、ようやく読了。

数ヶ月前にこの作者に惹かれて手に取った時には、痛快なミステリーアクションとしての側面を楽しんだ。

しかし、よく考えたら、この作品のコアに流れている、「権力が自由を奪う」ことや、「報道の(自主)規制」というのが、市民の普通の生活においてでも有害で、市民の側が「そうならないように」権力側の動きに着目しておく必要は常にある、ということを痛感させられる。

今現在の状況なんてまさにそれだ。

だからこそ、この作品は、単なる小説ではなくて、自分ごととして、今置かれている状況に重ねて読むことができる。

 

sabasabadays.hatenablog.jp

 風呂の中と部屋の中では、没入感が違います

 

本当は、もっと、スガジイの狡猾な政治の有様とかについて、(件の学術会議の件とか)考えていることをまとめていきたいのだが、なかなか時間も心の余裕もない。

だけど、この「時間も心の余裕もないから」って放置してしまうこと、それこそが「まあいいか」と思わせる術なのか、とすら思ってしまう。