サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記612日目(焼け石に水)

毎日毎日ニュースやワイドショーでは新型コロナの話題ばかり。

まあ、一番の懸念事項は都市部の医療崩壊寸前という危機的状況をなんとかせねばならんということ、あとはこれ以上感染を拡大させない、ということなのは頭では理解している。

しかし、毎日言うことが微妙に違っていて…「一日の感染者数」「3日間の感染者数」「重症者数」「死亡者数」等々、とにかく「過去最高」という表現を使いたいのだろうが、よく聞いておかないと、全てが右肩上がりなのか、と誤解してしまいそうではある。(危機感を煽らないと、市井の皆さんは出歩こうとするし、仲間と飲食を続けるからだろうけれど…)

個人的には諸悪の根源は国が強引にGoToキャンペーンを推し進めたところにあると思っている。GoTo自体が悪いとは言わない。けれど、時期が悪すぎる。そもそも、GoToは開始前は、「時期を見てやる、感染が酷くなると懸念されるときにはやらない」と言っていたにも関わらず、えっどうなのという時期に強硬にキャンペーン開始に踏み切った。そしていざ始めてみたら案の定感染増加。そんなのは専門家じゃなくても予測できる内容ではないのか。そして、こういう状況になった後も、国と地方自治体がお互い責任の擦り付け合いをしている。

ただ、個人的には小池都知事が言っていた「国が始めたことなんだから、国が責任もってイニシアチブを取れ」というのは納得だ。都道府県が、国(お上)が始めたことに対して「やめてくれ」というのはなかなか難しいところがあるだろう。

さて、ようやく国がGoToに関して僅かながら反応したのか。65歳以上の高齢者はGoTo利用を自粛せよ、という方向に動いているらしい、が…

現状、新型コロナに感染すると、高齢者かつ基礎疾患のある方は死亡につながる例が非常に多い、ということから、高齢者、基礎疾患のある方は注意せよ、というのは分かる。しかし、もう今は医療・介護施設でのクラスター以外は家庭内感染、職場感染、はたまた感染経路不明と、もはや「高齢者限定制限」は意味をなさないのでは。

それって、焼け石に水じゃないの…と思った。

 

閑話休題。「焼け石に水」。唐突に思いついたが、それって昨日見た「サウナを愛でたい」のせいではなかろうか。

本来は、石を冷やそうと思っても水があっという間に蒸発してしまい、用を為さない、意味を為さない、という意味なのだろうけれど、私の頭の中では「ロウリュ」に脳内変換されていた。

ロウリュ= löylyと綴るのだが、最近ポピュラーになってきた数少ないフィンランド語。ちなみに、ロウリュ自体はサウナストーブに載っている石(サウナストーン)に水をかけて水蒸気を発生させる行為(のみ)を指す。

最近、大箱のサウナでメジャーになってきているタオルや団扇でお客さんを扇ぐヤツは正確にはロウリュではなく、ドイツ発祥のイベントで、アウフグース(aufguss)というのだ。

saunatime.jp

フィンランドのサウナがどっちかというと静かに入る文化なのに対して、ドイツ式のアウフグースは完全なエンターテインメントになっている。

本場ドイツでのアウフグースタイムは大層盛り上がる。日本と同様、タイムテーブルが公開されていて、時間前になるとわらわらとサウナルームにサ客が集まり、お時間きっかりにはサウナルームのドアに「ただいまアウフグース中」の札がかけられて、途中入場禁止となる。(途中入場しようとすると、真顔で熱波師やサ客からブーイングが来るので注意!)

熱波師はまず自己紹介、そのあと、その回のアウフグースタイムで使用するアロマの種類や効能、アウフグースの温度ややり方について説明、口上を述べて、一応最後にエチケットとして「質問はありますか?」と尋ねる。まあ、質問する人は殆どいないが…

そして、ロウリュ×3セットが基本。最終セットは大抵氷も登場して、最高に熱くなる。3セット終わると15分弱。

焼け石に水、どころか焼け石に氷、だけれど、サウナ族にとっては最高のひと時が「水がかかる時」なのだ。

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 ↑の現地レポートは↓にあるので、もっと読みたい方はどうぞ。

 

sabasabadays.hatenablog.jp