サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記931日目(天川村での野営明け)

天気予報の通り、夜中からの雨は止む気配は無し。ただ、一番激しかったのは昨日の降り始めで、朝起きた時点では霧雨のような降り方だった。

それでも焚き火は諦める。何より、焚き火台をテントにしまい忘れてしまったので、雨水が焚き火台の中に溜まり、ずぶ濡れになってしまった。

ガスバーナーを取り出し、昨日の残りの豚汁を温める。そこに餅を焼いて投入。朝食をつつがなく終える。撤収は予定通り雨の中。持参したレインコートが役に立つ。テントはとにかく丸めて巨大ゴミ袋の中に押し込む。帰宅してから干すしかない。

撤収完了した時点でちょうど9時前。

洞川温泉に浸かって帰ろうと思っていたが、温泉センターは11時開店だという。

じゃあそれまでどうしようか、と思った矢先に、すぐ近所に鍾乳洞があるのを思い出した。キャンプ場の管理人さんに訊いてみると、「朝9時から」だという。行くしかない。

車で3分とかからない鍾乳洞のたもとに駐車場があるので、そこで車を停めた。

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モノレール、営業中、の札が気になる。

わざわざ、営業時間のたびに「営業中」に架け替えているのか。

このアナログさ加減が気に入った。

では、坂道を登っていこう。
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結構急で、バリアフリーとは程遠い。

足腰元気なうちじゃないと、上れないね。

健康に感謝する。

そして、モノレールに乗るならここから。

と思ったら、あるのは手作り感満載の小屋。

インターホンがあるだけ。

なんと、オンデマンド式のモノレールだった…
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インターホンで呼ぶと、待つこと数分で、山の上からモノレールが下りてきた。

なんだかオモチャみたいだけれど、これに乗って鍾乳洞の入口近くまで行く。
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周りは杉の森林。結構な高さだ。f:id:lebentur105:20211020083148j:image
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鍾乳洞自体はそんなに大きくはないけれど、ライトアップされていて、見るのは楽しい。そもそもここにたどり着くまでにバリアフリーとは程遠いので、足元に不安がある人はやめておく方がよい。

 

更にもう一つ、「ごろごろ水」という銘水の水汲み場の向いにも鍾乳洞があるので、そちらにも行ってみることに。こちらは更にワイルドなモノレールに乗せてくれる。

更に、鍾乳洞はガイドツアーでないと入れない。だから、タイミングが重要。

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こちら、鍾乳洞の入口。

中は先ほどのところ以上にワイルドだったので、写真を撮り損ねる。

まあ、現地で実物をしかと見ていただければ…

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無事に麓に帰還したら、ちょうど良い時間になったので、洞川温泉センターに向かう。

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シンプルな、内湯と露天のお風呂が2つだけの潔さ。雨で冷え切った身体が温まる。単純温泉だけど、湯温もちょうど良くて幸せなひと時を過ごす。

あとは、来た道をひたすら逆に戻っていく。途中の下市町にあった庶民的なお寿司屋さんでランチ。

吉野って、風情があるなぁ…またいい季節に訪問しよう、と思った。