長らくタブレットは電子書籍、漫画を読むためのツールだった。ところが最近は動画を見る機会が激増している。きっかけは年末に派手な風邪を引いてずっと布団に籠ることを余儀なくされたこと。その時は漫画を読んでいたが、あまり課金はしたくないし、それでも新刊が出たら買うシリーズも買い尽くした…という状況の中、たまたま見たい映画が出てきた（それが「ボヘミアン・ラプソディー」だった）。
以来、U-NEXTやアマプラで映画をひたすら見ていた。特にU-NEXTは1か月間無料お試しだったから、この機会にアマプラで見れない映画を見ておこう、と1月は動画の視聴時間が個人史中最長記録を更新したことは絶対に間違いない。U-NEXTとアマプラ合計すると、1か月間で20本以上だから、2日に1本以上のペースで見ていたことになる。我ながら、凄え。。。
そして、1月から始まった連ドラで面白そうなものが何本か見つかり、それをTVerで見る日々。テレビ東京系の深夜ドラマが、意外に秀逸なものが多くて以前から少し注目していたのだが（例えば漫画が原作の「雪女と蟹を食う」とか）、今期はかなり尖った作品をやっている。それも2つも。
ひとつは「夫を社会的に抹殺する5つの方法」というこれまた漫画原作の実写化。どうしようもないクズかつDVな夫に翻弄される妻、見ているだけでどっちも（夫も妻も）イライラしてくるのだが、「仮面さん」なる謎の人物に入れ知恵されて夫への復讐を試みる。それを全て果たすまでは終わらない…というもののようだ。第5話あたりでちょっと危ない方向に話が転がってきたが、2話あたりの復讐劇はなかなかだった。ドラマだからブラックでシュールでも見ていられるけれど、これ実話だったら、「復讐」しているのがバレたらそっちで損害賠償請求とか慰謝料とか来そうだから、さっさと別れて逃げるに越したことなさそうだなぁ…
二つ目のドラマもドロドロ。「わたしの夫は―あの娘の恋人―」という土曜だか日曜の深夜帯にやっている作品。友人から、「あんたの旦那、浮気してるんじゃね？」というタレコミが入り、調べてみると若い女とデートに旅行。そこからの展開がまた凄くて、その女の夫のもとに乗り込んで「その二人で共同（⁉）戦線」を張るのだが、どうにもこうにもうまくいかない模様…まあ、そうでなくっちゃドラマにはならないのだけれど、悪いのは旦那じゃないのか、こいつが優柔不断であるがためにみんなが振り回されている感満載。そしてそこに漬け込む相手の女の暴走っぷりが今後ますます加速しそうな予感だ。
最後に、フジテレビ系の月９ドラマ「女神の教室」。これは法曹志願者が通う法科大学院（ロースクール）が舞台。仕事柄気になって見ている。学生の閉塞感とか、追い詰められ感は、まあ、そうかなあと思うところも多い。同級生が就職してお金を稼いでいる中、自分はまだあと2年、3年しかも猛勉強しないといけない。しかも、司法試験に受からなければただの人だし、失敗を重ねれば年齢だけが積み上がり、気が付けば30歳目前職歴無し、になる可能性も高い。何より、司法試験は原則5回までしか受験できないのだ。それに、藍井だっけ、変な先生。あんな教え方する先生なんていないし、第一あんな教え方で司法試験合格する学生が育つとは思えない。とにかく無茶苦茶だ。だけど見てしまうのは、ストーリー以外のところに個人的見どころがあるからに他ならない。ただ、法科大学院とか、法曹事情っていうのが一般受けするかというと、そうじゃないのかなぁ、あるいは北川景子扮する柊木が「暑苦しい」「おせっかい」なところが受けない理由なのかもしれない。あと、女子学生（テルイさん）のキャラが怖すぎて。第5話あたりから急に「普通のミステリー」っぽくなってきたので、やはり視聴率とかの関係で路線変更を迫られたのだろうか。
